薄口コラム

前のブログから合わせてかれこれ15年近く書きつづけているライフログ


Official髭男dism『Same Blue』プチ考察〜変拍子に込めた意図を掘り下げる〜

Official髭男dismの新曲『Same Blue』
藤原聡さんらしい繊細で綺麗な言葉選びと一度聞いたら忘れられないメロディのこの曲はアニメ『アオのハコ』のオープニングテーマです。
『アオのハコ』はジャンプに連載中のスポーツと恋愛をテーマにした作品です。


「恋愛」と「部活動」


学校生活という「箱」の中の青春と聞いて真っ先に頭に浮かぶのがこの二つでしょう。
『Same Blue』というタイトルのBlueが青春を指していることは明らか。
「同じ青色」というこの曲のタイトルはまさに(タイアップ作品に沿うならば)高校生活における恋愛と部活動の中にある青春を示しているのだと思います。

 


〈気持ちの整理がつかないままの朝に散らかったそれを鞄に詰め込んだ〉
〈近くて遠い日々に目眩がした落ち込んで浮かれての寒暖差に染められて増えていたこの重み〉
こうした歌詞は思春期ならではの繊細な心の動きを僕たちに思い出させてくれるようです。
言葉にしたいけどうまく言葉にできない、日々迷いながらもその瞬間を駆け抜ける。聞いているうちにそんな高校生活の中にあったそれぞれの青春を自然と思い出させてくれるのがこの曲の凄さでしょう。

 


さて「青春」をテーマにしたこの曲ですが、思春期独特の心の動きを表しているのは歌詞だけではありません。
この曲はイントロから5/4拍子という変則的なリズムで始まります。
5/4拍子は変拍子と呼ばれあまり見かけないリズムです。


さらに『Same Blue』ではAメロに入ると6/4拍子にリズムが切り替わり、サビに入るとそれらがコロコロと変わりながら登場します。
この不安定なリズムはそのまま思春期の不安定な心情に重なります。
また変拍子を用いると少し違和感のある曲調だったり、不安定な響きになりがちなのですが、この曲はあえて疾走感のあるように作られているように感じます。
この疾走感も思春期の心情の重要な要素と言えるでしょう。


思春期ならではの不安定な心情と疾走感を歌詞とメロディの両方から表現したOfficial髭男dismらしさ全開のこの曲。
聞くたびにどんどんハマっていくように感じました。

 

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