新・薄口コラム

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マンガ読解法9 進撃の巨人②~ユミルの本名と壁になった巨人~

進撃の巨人がここ3巻くらいの中でかなり伏線回収が進んでいます。

最新刊をみたらいよいよ展開は内側の王宮へと進み、今年中(あと2巻くらい?)にひとつの山場が来るのではないかなあと期待しています。

最新刊のはなしに触れてしまうとネタバレになってしまうので、あらすじ紹介などはやめておきます。

そうではなくてどうしてもユミルについて書きたかったので、Part2として進撃の巨人に触れてみました。


ユミルって今のところ巨人の正体をはじめ、様々なことを知っている風な描写がなされています。

僕の予想ではユミルはウォール・マリアを作るために犠牲になった王女様だと思っています。

そう考える根拠は壁につけられた名前。

ウォール・マリアにウォール・ロゼ、そして一番内側がウォール・シーナという名前が付けられています。

どれも女性の名前であり、エンブレムも女王さまのシルエット。

名前とエンブレムは、歴代の女王が巨人化して人類を守るために命をささげて壁になったってことを暗示しているものなのではないかと考えています。

マリアという女王がいけにえになって作られた壁がウォール・マリア。


ではなぜマリア=ユミルと思ったのか。

40話でユミルは「偶然にも第2の人生を得ることができてな 私は生まれ変わった!」、「私は大勢の人の幸せのために死んであげた」「・・・・・・でもその時に心から願ったことがある」「もし生まれ変わることができたなら・・・今度は自分のためだけに生きたいと・・・」と言っています。

これらの言葉から、ユミルは大勢の幸せのために一度命を捨ててそののちに偶然もう一度生きることになったと推測することができます。


また12巻の最終ページの「お前らがこの壁を壊しに来なければ私はずっと覚めない悪夢を見てたんだ」「私はただ・・・その時借りたものを返してるだけだよ」ということば。これはライナーとベルトルトに「壁を壊してもらった」ことで助けられたということを指していると考えられます。

さらに同じく最終ページのベルトルトのすまないの一言に返した「いいや・・・女神様もそんなに悪い気分じゃないね」ということば。

女神様っていうのは「マリア」を暗示しているのではないかと考えました。


これらのことから、僕はユミルがもともとウォール・マリアを作っていた巨人ではないかと思っています。


さらに、もう少し進んで、ユミルはクリスタの(腹違いかなんかの)姉か母親ではないかと踏んでいます。

その根拠は「境遇が似ている」と言っていたこと、ヒストリアという本名を知っていたことなどなど。

(たまたまクリスタの素性を知ったと10巻で出てくるが、本名が出てきたとは書いていません。)

そして何よりも決定的なのは自分の命を捨ててまでクリスタを助けようとするユミルの執念です。

クリスタのために嘘をついたり、仲間を裏切ったり、そして自分の命をすてることまでもユミルは惜しみません。

また厳しい言葉を放つのも根底ではクリスタを死なせないためということがコマから読み取れます。

なぜここまでユミルはクリスタのことを守ろうとしているのか。

ユミルがかりに男であるならば「好きな女性を守るため」という説明が成立します。

しかしユミルとクリスタは同性同士。

そうなると、自分のすべてを捨ててまで人を守りたいという感情の同義付けは、深い血縁があるくらいしか説明ができません。

ここから、ユミルがクリスタの母か姉(の生まれ変わり?)であると考えました。



そうなるとユミルがクリスタを壁の中から連れ出そうとした理由は何なのか。

ユミルがウォール・マリアの壁となって閉じ込められていたのだとしたら、次に壁になるのは同じ貴族の血を引いているクリスタ(=ヒストリア)。

ユミルがなんとしてもクリスタを守ろうとしたのは、実は新たな壁ウォール・ヒストリアにさせないためだったのではないかと思います。

この辺で大きな転換点をつけようとするならば、おそらくクリスタが自分の記憶を取り戻し巨人化できることに気づき、壊れたウォール・マリアを直すため命をささげる辺りが妥当なところ。

この流れのクライマックスはおそらくユミルとクリスタ(ヒストリア)の関係が明らかになるといったあたりになると予想しています。

まだまだ盛り上がりそうな進撃の巨人。

8月に発売の最新刊が楽しみです。


アイキャッチは読んだことないけどコンビニにおいてあるとつい目が行く「進撃の巨人」の分析本


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