新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



褒め方のバリエーションが少ないリーダーの組織はスケールしない

成功したからお金があるのか、お金があるから成功できたのか。
この因果関係を間違えて捉えてしまうことは少なくありません。
もちろん中には成功したからお金があるという人もいます。
ただ、それが100%ではない。
毎回観察する事象毎に因果関係を自分で考えなければいけません。

根なし草みたいな暮らしをしていることもあって、僕はよく、チームをまとめる人たちと会う機会があります。
その中で強く思うのが、チームをまとめるリーダーは一つの強いムチと、どれだけ沢山の種類のアメを用意できているかが大切ということです。
然るべきところで怒る、何らかの罰を与えられるという強いムチを持っていることは必須なのですが、同時に人をまとめるには、どれだけ与えられる褒美を持っているかが重要であるように思います。

僕たちは多分、思っている以上に人によって「何に喜びを感じるか」が違ってきます。
・働いた対価としての褒賞に喜びを感じる人
・自分が必要とされていることに喜びを感じる人
・与えられた課題を完遂したときに褒められることに喜びを感じる人
・自分で立てた手絡の大きさに喜びを感じる人
・組織が自分の居場所だと感じられる時に喜びを感じる人
・人の役に立てたことに喜びを感じる人
ざっと上に挙げたのがよくあるパターンでしょう。
それ以外にも、プロジェクト後の打ち上げがモチベーションになっている人、仕事を通じて広がる人脈がモチベーションという人もいます。
因みに僕の行動欲求の中心となっているのは頭のいい人の頭脳に触れること。
報酬よりも居場所よりも、頭のいい人の横でそれを観察できることを優先します。
このようにパッと挙げただけでも、人が欲しがる「アメ」はさまざま。
優秀なリーダーほど、こうしたアメをたくさん用意しています。

一般に、強いムチを持っているリーダーは、それだけでチームの中で優秀と判断してもらえることができます。
「強いムチ」は統率に必須なスキルで、かつその効用が目に見えやすいからです。
それに比べてアメをどれだけ持っているかという部分に関しては、周囲の目にその効果の大きさは見えずらいものです。
その効用そのものが、「人をやる気にさせる」という目に見えないものなので、巧みにアメを操っていても、はたから見れば、「なんか雰囲気よくなったよね」くらいのお話になってしまうのです。
だから、上手くまとまっているような組織でも、案外アメを沢山持っているリーダーがいることは少なかったりします。
大抵のリーダーは一つの強いムチと、一つのアメを使って組織を束ねています。

リーダーが強いムチを持っていて、且つ一つのアメ、つまりワンパターンの褒め方しか持っていない場合、その組織から多様性がなくなっていきます。
リーダーの持っているアメに反応する人は残るけれど、それ以外のアメに反応する人たちは離れていくからです。
この傾向は、リーダーのムチが強いほどに顕著になってきます。
一方で、リーダーにとっては自分のアメに反応してくれる人が残るため、どんどん組織がよくなっているように見えます。
しかしそれは、自分のアメに偶然適応した人が残っているだけで、ムチをふるったから優秀な人材が残ったのではないのです。
だからリーダーが厳しく組織をまとめた結果「優秀だから残った」のではなく、「残ったやつが自分のアメに適応しているだけ」なのです。

初めの「成功したからお金があるのか、お金があるから成功できたのか。」という話ではありませんが、因果関係を取り違えていることは少なくありません。
こうしたことは、組織の中にいる人からは絶対に見えません。
みんなで頑張って作った文化祭の出し物の根本的なところに欠陥があったとしても、みんなそれに気づかないみたいなのと同じ感覚(笑)
だからこそ、チームをまとめる立ち位置にいる人は、自分が思っている何倍もこのことを自覚して、手持ちの「アメ」の数を増やしておかなければなりません。
そして、それができるリーダー(あるいはそこに特化したメンバー)がいる組織は、長期的に強くなる。
ジャンルも規模も全然違う組織のリーダーを見る中で、こんなことを共通して感じました。

アイキャッチはアメを体系的に分類してくれているリンクアンドモチベーションのメソッド

恋に落ちてはいけない職業の3B(美容師、バーテン、バンドマン)〜なぜ彼らは優しく見えるのか?〜

美容師、バーテン、バンドマン。
マンガ家の山田玲司先生が自身の番組で言っていた、女性が好きになってはいけない職業です。
それぞれの頭文字をとって好きになってはいけない職業の3B。
因みに玲司先生の番組みは準レギュラーとしてこの辺の職業の人が全部出ています。。
ただ、これは玲司先生がチャラいとか胡散臭いというわけではなく(笑)クリエーター界隈にはこういうタイプの人が多いよねっていうお話だと思います。
なぜ美容師、バーテン、バンドマンといった職業の人たちが異性を惹きつけ、そしてこういった人たちを好きになるのはやめた方がいいのかは、「キャラ」が関係しているように思います。
彼らはいずれも自分のキャラクターを商品として生きている人たち。
「美容師の自分」「バーテンの私」「バンドマンの俺」を無意識に演じているわけです。

僕はキャラクターとは、自分から強調したい要素以外を削ぎ落とすことによって生み出すものだと思っています。
例えば小島よしおさんだったら、本当は頭がよく、考えて話すタイプなのだけれど、一発ギャグで人気になってしまったので、そうした要素を封印して、海パン一丁のキャラを立たせるという形でテレビに出てきました。
或いは壇蜜さんであれば、本当は知性派で野心が強い「キャリアウーマンタイプ」なのだけれど、テレビでは「ちょっとエッチなお姉さん」に徹する。
求められている側面を強調するから周囲にキャラクターとして認知されるわけです。
「この人は◯◯」という一言で表せるものを作らず、あれもこれもと自分の持っている側面を見せていったのではキャラは生まれません。

一方で、自分にはこんな側面もあるから知って欲しいと、自分の持つ多面性を見せるのが、通常の人間関係。
普通の友達同士、恋人同士のやりとりはキャラクターを作るのとは対極にあります。
いかに自分を多面的に相手に見せるのかが、人間関係を深める際にもっとも重要なことでしょう。
ここで初めの3職種のお話に。
美容師もバーテンもバンドマンも、キャラを作ってお客さんとコミュニケーションをとる職業です。
そしてそのキャラは、芸人さんやアイドルと違って「いかに自然体に見えるか」という方向でキャラ付けされている。
彼らの持っているのは「自然体で優しく話しを聞く」というキャラ、「自然体で親身に相談にのる」というキャラ、「自然体で夢を追いかけている」というキャラなのです。

相手のことを好きになるのが恋愛であるのに対し、相手のキャラを好きになることはファンになるという表現が適しています。
相手がアイドルや芸能人である場合、僕たちは自覚的にファンになるため、全く問題はありません。
(たまにこの辺を感違いしはファンが事件を起こしますが、、)
これは、彼らが意識的に作っているキャラクターを好きになっていると、ファンになる側も分かっているからです。
問題は、好きになった側は「その人」を好きになったと思っているのに、実際はそれがキャラクターの部分である場合です。
3Bとして挙げた職業の人たちのキャラは、いずれも自然体に見えるところが特徴です。
だから、彼らを好きになる場合、ファンではなく恋愛として錯覚しやすくなる。
当然、職業として行っている彼らは、ある程度この認識の差を自覚的に使っています。
だから、3Bに代表されるような、キャラをウリにする職業の人を好きになるときは気をつけなければなりません。

仮に、相手がキャラとして演じている部分を好きになったとして、その気持ちを伝えたらどうなるか。
相手にとってその人は「キャラの自分を好きになってくれた人」であって、「素の自分を好きになってくれた人」ではありません。
また、自分のキャラの部分を見て好きになってくれる人は、自分の仕事にとって大切な資産です。
だから、よほどのことがなければそこから恋愛感情に発展することはなく、良きファンとして大切に扱われるようになるでしょう。
僕はキャラで仕事をする人たちと話すのが好きで、よくサシで飲みに行ったりします。
初めは「らしく」振舞っているのが、盛り上がってくると、だんだんその人の素の部分が出てきます。
どれくらい成功するために考えているのだとか、そういう「考え方」の部分です。
普段ひょうきんに見せている人が、びっくりするくらいに深く物事を見ていたり、普段優しい言葉をかけている人が驚くほど論理的に、的確に核心をついてくるなんてことがザラにあります。
これがキャラと素の差です。
いつも女の子と話すときは笑顔で共感しながら相づちを打つのだけれど、2人で飲んでいるときは無茶苦茶論理的で議論好き。
この前会っていたイケメンのAくんです。
例えば彼の笑顔で話しを聞く部分が好きになったとして、それは彼が(職業柄仕方なく)身につけたキャラの部分です。
いくらその部分を好きになってくれても、気持ちはなびかないのだそう。
キャラの部分を好きになられた側の本音はこんな感じ。

人を惹きつける要素が強い職業、そして異性と関わる職業の人ほど、この傾向は強くなります。
その人の好きになった部分はキャラなのかどうか?
3Bは止めておけと言ったときの山田玲司先生の真剣な顔つきを思いだしながら、職業とキャラについて書き散らかしたエントリ(笑)

アイキャッチ山田玲司先生の「モテない女は罪である」
何度見ても誤解されそうなタイトル(笑)

モテない女は罪である

モテない女は罪である


ゆとり世代の取扱説明書③必需品としての結婚と贅沢品としての結婚

「リゾート地にある別荘みたいなもの。そこそこ良い別荘があって、くれるっていうなら喜んでもらうけど、別荘が欲しいからって理由で頑張るほどじゃない。」
日曜日の岡田斗司夫ゼミで、結婚や彼女を作ることに関して、こんなことをいっていました。
これを見たとき、その通り!と強く納得しました。
いい感じの人がいれば直ぐにでも付き合いたいけれど、わざわざそのために活動したくはないし、妥協してまで誰かと付き合いたくはない。
これが、恋人・結婚相手の見つからない人々が持っている基本的なスタンスであるように思います。
欲しいという願望はあるけれど、そのために行動したり、ランクを下げてでも手に入れたいわけじゃない。
これって典型的な贅沢品を買うときのスタンスです。

先日実家に帰ったとき、彼女は?結婚は?としつこく聞かれました。
そのときの会話が、驚くくらいにかみ合わなかったことが印象に残っています。
祖父は一貫して、「結婚することありき」で語っていました。
どんな相手でもいいから、先ずは結婚するというゴールがあって、どんなに妥協してもそのゴールは外さないという考え方。
結婚をする、しないという選択肢はそもそも存在しないという感じです。
これってまさに僕たちがシャンプーやトイレットペーパーみたいな必需品を買うときの考え方です。

僕は彼女を作ることや結婚することを贅沢品のように考えているから、どれだけ妥協を重ねてもするものだという感覚が分かりません。
iPhoneを買いに行って、その店舗ではスマホが全て売り切れていたから仕方なくガラケーにしたみたいなもの。
iPhoneでないスマホならともかく、さすがにiPhone買いに行ってガラケーにはしませんし、そもそも別の店舗を見に行きます。
とにかくその店で、その場で選ばなければいけはいという理由はないからです。
一方で必需品的に彼女や結婚を捉えている祖父にとっては、「面白い人がいれば」という姿勢が信じられないみたいです。
受け身に見えるみたいです。
確かに、結婚などをなんとしてでも手に入れなければならない必需品と考えている場合、「面白い人がいれば」なんていう考えは信じられないはずです。
おそらく、無人島で遭難して今日を生きるために必死なはずなのに、釣った魚を選り好みしてリリースしているように見えるのでしょう(笑)

贅沢品的に見ている僕と、必需品として見ている祖父では、同じものであるにも関わらず、アプローチのしかたが全くことなります。
これは、車に対しても言えることです。
たとえば、僕の実家は鉄道が東西に延びるJRと、北に向かう私鉄の2本しかありません。
そのため、車がなければ生活できない。
こうした地域で過ごす人にとっては、紛れもなく、車は必需品なのです。
一方で、東京や大阪、そして京都などはどうか。
この辺の都市は交通もがかなり整理されています。
だから、車は必要ない。
むしろ、街中では車を持っているのはマイナスですらあります。
こういう都市部では、駐車場も見つけずらいし、道が混みやすい。
車がない生活は考えられない地元の暮らしと、車が維持費のかかる面倒なものくらいにしか思わない都市部の暮らしでは、全然見方が変わります。
これもやっぱり贅沢品と必需品の違い。

車や恋愛を必需品としてみている年上世代と、贅沢品的に見ている僕たち世代。
贅沢品と必需品では、それを手に入れることに対するアプローチがまるで違うから、この辺でかなりギャップが生まれているように思います。
この辺は結婚願望が強い女の子の友達とかと飲みにいっても顕著です。
絶対結婚したい!とは言うけれど、それは諸々の条件に合う人がいればという感じ。
口では「絶対結婚したい!」と言っていても、それは贅沢品のニュアンスです。
スペック面で妥協してまでという意識はあまりないんですよね。
だから、年上の人との恋愛論はいつも噛み合わないのだと思います。

関連エントリです。よかったらこちらもお願いします!

アイキャッチは贅沢品としての結婚(笑)

この人と結婚していいの? (新潮文庫)

この人と結婚していいの? (新潮文庫)


触れる活字の長さと思考の深さは比例する

6月だから、就活に関連付けたらアクセスが増えるんじゃないか。
そんな下心で就活に絡めた更新が続きました。
で、やってみた結果、やっぱり自分に著者適正のないジャンルは書くもんじゃないな、と(笑)
そんなわけで就活ちっくな話は止めて、今日は本のお話です。

昨日は久しぶりに興奮が止まない1日でした。
夕方から僕が関わるNPOの関係で、初対面の方と顔合わせをし、その方の刺激にあてられて湧いてしまった知的好奇心が冷め止まなくなってしまったので、その後以前から気になっていた居酒屋へ。
そこのカウンターで偶然隣に座った老夫婦の方と色々な話をして、そこでまた興奮を分けてもらったため、今度はもう一軒、行ってみたいと思っていたお店を訪れることにしました。
運よく他のお客さんはおらず、マスターを独占。
興奮を落ち着かせるつもりが、ここで知的興奮が絶頂を迎えてしまいました。
帰りにニヤニヤしてしまうくらいに興奮が続いたのなんて久しぶり(笑)

僕が昨日出会った人たちと話す中で終始感じていたのは、「思考の長さ」でした。
最初に会った方とは具体的なアイデアの出し合いを、居酒屋の老夫婦とはたわいもない世間話、そして飲み屋のマスターとは抽象的な話と、トピックは全く違います。
しかし、彼らに共通していたのは、思考が浅いものではなく、しっかり、深く、練りこまれたものだという点です。
その場の瞬発力で思いついた浅い思考や、ロジカルシンキングでたどり着くようなありきたりな解答ではなく、そこにはその人たちの「らしさ」が乗っかっていました。
その「らしさ」がビンビンに伝わってきたため、彼らとの会話にとても興奮したのだと思います。

思考の幅、具体的には思考を言語化する能力は、普段僕たちが触れている活字の長さに比例すると思っています。
日常で触れる活字がTwitterの100字前後という人は、100字前後の思考になり、ブログが主な情報収集源という人は、1000〜2000字の思考を好んで使うようになります。
これがニュースサイトならば5000〜10000字、本になると数万文字。
逆に、LINEになると最大で数十文字の思考となるはずです。
日常でよく触れるメディアの文字数によって、その人の思考の長さが変わるとして、文字数が短い思考ほどアウトプットは早いというメリットがある一方で、文字が長い思考には、アウトプットが深いというメリットがあります。
上で書いた「らしさ」は、深い思考の中で自然と付加されるものなのだと思います。

文字での思考が好きな僕にとって、一緒に話していて面白いのは、やはり後者の人たち。
昨日話した人たちは、総じて面白く、個性的な思考の持ち主でした。
完全に僕よりも思考が「深い」し、「広い」。
久しぶりに、自分の埃が積もった引き出しも総動員して話すという機会になった気がします。
そして、彼らと話す中で、最近はあまり本を読んでいなかったため、自分自身の思考の幅が短くなっているなあと痛感しました。
ここ最近合理的な、早い思考をしがちでした。
頭の回転の速さで勝負するのはやめて、深さで勝負しようというのがここ数年の僕のテーマです。
久しぶりに浴びるように本を読んで、思考の長さを取り戻さなければ。。
そんな風に感じた1日でした。

待ち時間にスマホの充電器を借りに入ったパチンコ屋で大当たりを引いて、横のおっちゃんに台を譲る(後で立ち寄ったらその後19回大当たりしてた!)という良い行い?もして、なかなかに面白い日曜日でした(笑)

アイキャッチは今読んでいる森沢明夫さんの本から

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)

虹の岬の喫茶店 (幻冬舎文庫)


就活本には書かれないテクニックではないエントリーシートの文章術〜プロは800文字の原稿を仕上げるのに何文字の下書きをするか?〜

今年の6月から有村架純さんが主演で公開となる「夏美のホタル」。
その原作者である森沢明夫さんが先日、ある番組に出演した中でインタビューについて質問されていました。
「ある人にインタビューをして、その中で記事になるのはどれくらい?」
森沢さんはこの質問に対し、「昔出版社に勤めていたときに言われたのは10聞いて1を書けということでした」と答えています。
相手から聞いた生の情報が10あるとしたら、それをギュッと凝縮して1だけ見せる。
それがインタビュー記事の基本だそうです。

ブロガーのちきりんさんがちょうど最新のエントリーで、プロゲーマーの梅原大吾さんとの対談本を執筆中と書いていました。
1冊を仕上げるために対談に費やした時間は100時間ほどだそう。
そこから情報を削って、新書の文字数に収まるように編集していきます。

小説でも卒論でもそうですが、何かしらの文章を書いたことがある人なら、文を書くことで一番重要な作業が、情報を削っていく作業であるということを、みんな知っています。
例えば1000文字の文章を書きたいとして、1000文字ちょうどで書くようなことをしたら、そこにできるものは、内容の無い、軽い文章になってしまうのです。

よほどの文才がある人ならば別ですが、そうでなければまともに相手に自分の主張を伝えたいと思うのならば、最低でも下書きの段階では、最後に仕上げる文字数の倍くらいの情報量は用意しておかなければなりません。
それが文章として成立する最低ライン。
これが10倍くらい用意できると、プロの記事レベルでしょう。
(ちなみに僕が自分のブログを「記事」でなく「エントリ」と呼ぶのは、この文を削る作業をほとんどしていないからです。)
就職活動をするに当たっては、どうしてもエントリーシートを書かなければいけません。
なんだかんだで毎年エントリーシートを見る機会があるのですが、そのときに一番感じるのが、どのくらい削って仕上げたの?ということです。

同じ800文字の志望動機でも、5000字の内容を削って仕上げたものと、300字の内容をなんとか膨らませて仕上げたものでは、読み手に伝わる情報量はまるで違います。
ただ、残念ながらほとんどの人のエントリーシートは後者です。
800字を埋めるのに必死になって、なんとかエピソードを膨らませた感に溢れているものも少なくありません。
だからこそ、しっかりと指定語数の何倍もの情報量を用意して、そこから削って、磨き込んだ文章を書き上げるというのは大きな武器だと思うのです。
毒にも薬にもならないような、うす〜いエントリーシートが溢れている中で、一つだけ磨き抜かれたものが入っていたら、試験官の目を引きつけます。
本当にそれくらい、磨き抜かれた文章と膨らませた文章には差があるのです。

当然具体的なテクニックが無いわけではありませんが、エントリーシートの書き方で悩んでいる人はまず、指定文字数の倍以上の情報を並べるということをしてみて下さい。
きっと、思いつくままに書いていった内容とは違うエピソードや視点が出てくるはずです。
そうしたネタがたくさん書き出せたら、次に編集作業です。
自分がアピールしたい魅力を相手にわかってもらうには、どのエピソードをどういう順番で見せるのがいいのか?
書くための材料が手元に揃っていれば、そういった部分にも自然と意識が向くようになります。
構成や編集は、ネタに溢れていて初めて行える行為です。
800文字の文章を書こうとして、その文字数いっぱいいっぱいで文を書こうとしていては絶対に考えの及ばない視点です。
逆に言えば、それをやるだけで圧倒的に輝いたエントリーシートを書くことができるということ。
2次面接や3次面接になってくると、エントリーシートの出来はあまり関係ありません。
(というか、初めの面接でそこは振るい落とされている)
だから、このやりかたは、一次面接に通らなくて悩んでいる人向けのものです。
もし書類選考で中々通ら無いという人がいたら、ここに紹介した、編集と構成を意識して書いてみるといいと思います。
ポイントは、文字数制限の倍以上を書き上げることと、それを元に自分がアピールしたいことが伝わるエピソードの並び順を考える事です。
是非、試してみてください。

関連エントリです、こちらもお願いします!


アイキャッチは森沢明夫さん「夏美のホタル」

夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)



相手を頷かせる説明の作り方〜就活の面接が上手くいかないのは1つの説明を練り込むから〜

僕が愛読しているブログのひとつ、みつしろさんの『楽しく、気持ちよく、適当に。』というブログで、非常に面白い記事が上がっていました。
「アオアシ」というサッカーマンガに出てくるセリフに触れて、選択肢を複数持つことの強さについて書いています。
この記事を読んだとき、確かになあと膝を打ちました。
というのも、僕自身、授業をするに当たって、複数の教え方を用意しておくことを心がけているからです。
例えば高校英語の完了形という単元に関して、僕は初めの切り口を4つ用意しています。
「完了形って3種類の用法があったよね?」と中学の復習から入るパターン。
「3種類あるって習ってきたけど、実は一つのイメージから派生したんだよ」と、中学の知識をアップデートするアプローチ。
「そもそも完了形っていう概念は今の日本語にない」と、完了形の概念を日本語の特徴と混ぜて説明するアプローチ。
そして、そもそも完了形とはどういう理屈で生まれたのかという、文型の知識から遡っていくアプローチ。
もちろんこれは高校英語用の説明なので、中学英語では全く違う導入を用意しています。
特にマンツーマンでの指導の場合はそうなのですが、こんな感じで何パターンかの説明方法を準備しておき、生徒さんの興味の度合いや理解の深さによって切り口を選びます。

複数の説明パターンを用意しておくことで、相手の反応を見て、説明方法を変えたり、場合によってはいろんな説明を組み合わせたりということができるようになります。
結果として、説明が相手に刺さらなかったときも、慌てずに対応することができる。
一つのものに対して複数のアプローチを持っておくことの強みはここにあるように思います。

友達でやたらと営業が上手い人がいるのですが、彼の説明もまさにこのパターンです。
一つの説明を綿密に練り上げるのではなく、細分化したできるだけ多くの説明を用意しておき、対面した相手に合わせて臨機応変にカードを切って行く。
相手に合わせて用意したカードを変えていくため、結果として相手に刺さる説明になるわけです。
逆に、この人は営業に向いていないなと思う知り合いもいます。
彼も決して怠けているわけではありません。
むしろ、先にあげた人よりもずっと丁寧に準備をするタイプ。
ただ、その準備の仕方というのが自分が想定した一つの説明を丁寧に作り込んでおくというタイプのものなのです。
だから、ちょうど自分と波長の合う人の場合はすごく上手くいくのだけれど、それ以外の人には全く刺さらないという事態になってしまいます。
当然相手に自分の用意した説明にイマイチ納得していない場合、なんとか伝えようとしてもその説明しかないので、どんどん焦り、余計相手には伝わりにくくなってしまいます。
「そもそもその説明では相手に伝わらない」というときに、思い切って切り替えるという発想が持てないのです。

話の組み立て方やプレゼンテーションにおいても言えることですが、説明には最初から最後まで完璧に用意しておく方法と、絶対に外してはいけないポイントだけを抑えてあとはその場で組み立てて行くという方法があります。
僕はこれを音楽になぞらえて、前者をクラシック型の説明、後者をジャズ型の説明と読んでいます。
クラシックとジャズに優劣がないのと同様に、説明方法そのものにどちらがいいというのはありません。
例えば演劇や落語、結婚式のスピーチみたいな発信者と受信者が1:nの関係になる場面であれば、圧倒的にクラシック型が適しています。
逆に受け手の数が少なくなるほど、クラシック型よりもジャズ型の方が相手に伝わりやすくなるわけです。
極端な話、発信者と受信者がn:nであるディスカッションでしっかり組み立てたクラシック型の説明をし始めるような人がいたら迷惑です。
その場に適した型を選ぶのが重要なわけです。

就活や営業の場は、マンツーマンから多くとも数人に対して説明をすることが求められます。
この時に役に立つのはジャズ型の説明です。
そして、ジャズ型の説明をするときに重要なのは、カードをたくさん用意しておくこと。
その場で臨機応変に組み立てていくといっても、それはまったく用意もなくその場の思いつきに任せるということとは違います。
相手から見たらその場で作っているように見えても、パーツパーツの説明は、事前にしっかり用意したものでなければならないのです。
その意味において一つの説明を丁寧に作り込むよりも、はるかに準備が必要かもしれません。
しかし、複数のアプローチを用意しておくことで、圧倒的に自由度の高い説明をすることができます。
これは、就活の面接などで非常に有効な戦略です。
「これだ」と思う説明を作り込んでいる人は数多くいますが、いくつも説明の手段を用意しているという人はそういません。
例えば、留学という一つのネタがあるのなら、アピールしたいことが全く異なる4パターンのストーリーを組み立ててみる。
逆に粘り強さをアピールしたいのなら、全然違う4つのエピソードから、粘り強さを表現できるストーリーを組み立ててみる。
こんな感じで用意しておくだけでも、相当面接のときに上手く説明ができるようになるはずです。
偶然このブログにたどりついて悩んている人がいたら、ぜひ試して見て下さい。

アイキャッチは度々紹介するみつしろさんの就活ゲーム

就活ゲーム/準備編(第1?4章)

就活ゲーム/準備編(第1?4章)




SoftBankの携帯にかけてくる営業がウザいから、やめさせる方法を考える

僕は基本的に人から電話を掛けて来られるのが大嫌いなタイプです。
携帯の電話帳はまったくのゼロ(笑)
たとえ目上の人であっても、基本的に電話には出ない(留守電があれば内容次第で折り返す)し、掛かってきても登録しないと言ってあるので、殆ど電話は掛かってきません。
で、昨日の20時くらいにそんな僕のところによく知らない番号から電話が。
出ないし登録しないというのを承知の上で掛けてきてくれる人たちもいるので、その人たちの番号くらいはおおよそ覚えているのですが、ディスプレイに表示されたのは完全に見知らぬ番号。
仕事終わりに留守電を再生したところ、なんと、SoftBankからの営業電話でした(笑)

携帯電話に営業電話をかけるというSoftBankの新戦略(笑)は、絶対にやめた方がいいように思います。
確かに、他の広告手段に比べて圧倒的にリーチ率は高いと思いますが、それ以上に印象を損ねているはず。
ケータイに掛かってきた電話であれば、大抵の人が取るでしょう。
また、掛かって来た時に電話を受けられなかったとしても、確実に留守電は聞きます。
まして「SoftBankの◯◯です。」なんて言われたら契約上の問題があったのかと思い、取り敢えずその場で切ることはしないでしょう。
したがってその後の営業電話は圧倒的に聞いてもらえます。

当然営業内容は消費者にとって得になる内容ではるはずなので、聞いて貰える割合が高ければ、確率論的にそれを聞いて契約更新を決めるユーザーも増えてきます。
そう考えれば、1番情報を受け取って貰える割合が高い携帯への電話営業は効果的とも考えられます。
しかし、それは成約件数を見た時のお話です。
成約件数で見た時に非常に効果的なこの方法ですが、それは同時にブランド力という観点でみたら大きな損失をもたらす手法とも言えます。
確かに、直接電話をすれば、SoftBankが伝えたい情報は聞いてもらえるし、それで契約更新をする一定のユーザーもいるはずです。
しかし、それ以外の大部分にとってら、一方的に向こうの話をプライベートな時間に押し付けてきたという迷惑な行為に他なりません。
レストランでビュッフェを楽しんでいたら店員がやってきて、しつこくビュッフェ以外の商品を頼まないかと提案してくるようなもの。
こんなんされたら店を変えないまでも、2度と来ようとは思わないはずです。
少なくとも僕にとっては、携帯に営業電話を直接掛けるのは、そのくらいSoftBankのブランドイメージを傷つける行為であるように感じました。

携帯への電話営業がまずい戦略だなあと思った次に感じたことは、SoftBankはそのくらいのことをしないといけないほど、ユーザー獲得に苦戦しているのかということでした。
おそらくあの電話営業は、2年の契約期間を過ぎた人に対してかけているものだと思います。
とすれば、ユーザー獲得に伸び悩んでいるというよりは、「既存ユーザーのSoftBank離れ」に悩んでいると見るのが正しいかもしれません。
既存ユーザーが離れていくから、契約更新のタイミングであんな営業電話を掛けなければならないのだと考えるのが妥当でしょう。
で、調べてみたら、キャリア別純増数でSoftBankだけ減少していました。
基本的に携帯キャリアはdocomoauSoftBankの寡占市場です。
(MVNOについては後で触れます)
そして、僕のような一般ユーザーが見る限り、どのキャリアのプランも目立った違いはありません。
だとすれば、理論的には市場のユーザー占有率は各キャリア33.3%に近づきます。
しかしそうはなっていない。
占有率を高めようとすれば①新規ユーザー獲得を増やし②既存ユーザーに解約されないことが必要です。
①>②なら占有率が上がり、①<②なら占有率がさがると言うわけです。
仮にどこのプランも目立った違いがないとすれば、①は3社共通と考えられます。
とすると、占有率の差は②の既存ユーザーの解約によって生まれると考えられる。
既存ユーザーは⑴サービスに満足していて変える理由がない⑵サービスに満足も不満もないから変える理由がない⑶サービスに不満があって変えたいの3種類でしょう。
docomoの占有率がずっと高いのは、ユーザー層が高く、⑵の人が多いのかなあと思ったり。
それはともかく、ここから考えられるのは、今の占有率の違い(docomo45%、au29%、SoftBank25% ※2016年3月現在)は、⑶のサービスに満足があって変えたいという人の割合がほぼ反映されていると考えることができます。
だからこそ、営業電話なんてユーザーに嫌われるようなこと、やるべきではないと思うのです。

もうひとつ、近年自前の通信基地をもたないMVNOも登場しています。
基地局を持たず、場合によっては販売店もないため、安いプランが提供されています。
MVNOを使った格安スマホが少しずつ注目されていますが、こうしたサービスに移りやすいのはITリテラシーの比較的高い層です。
これはCMから受けるターゲットとしている世代の印象と、身の回りで使っている人を見ただけの主観の話ですが、ITリテラシーの高い層は比較的SoftBankと契約しているように感じます。
だからこそ、格安スマホが広がって1番ユーザーが離れて行くのもSoftBankであるように思うのです。
(この辺は完全に印象ですが)

そんな訳で、SoftBankの携帯への電話営業は絶対にやめたほうがいいと思うわけですが、言っているだけではかわらない変わらないだろうと思うので、具体的に営業電話のやめさせ方を考えてみようと思います(笑)

SoftBankが営業電話をかけてくるのは営業電話による解約件数<成約件数だからだと思うのです。
であれば、解約件数>成約件数になったらやめるはず。
おそらく営業電話によって契約更新をしたいと思う割合と迷惑に感じる割合を比較したら後者が上回っているはずです。
だから、携帯に電話営業がかかってくる度に、迷惑だと思ったユーザーがみんな「この営業電話がかかってきたから他キャリアに乗り換える決心がついた」と言えば、すぐにこの営業はなくなるはず。あるいはキャリア切り替えの際にアンケート欄に解約する理由に「営業電話がウザいから」と書くとか(笑)
きっと、そんなに多くない件数のこうしたクレームで、すぐに電話営業はなくなる気がします。
とりあえず僕は、ちょうどSIMフリースマホに切り替えようか迷っていたので、次に電話営業がかかってきたら、営業電話がかかってきたのを理由に切り替えようと思います。
電話営業がウザいと感じた方がいらっしゃったら、是非「電話営業による解約件数>成約件数」大作戦にご協力お願いします(笑)

アイキャッチはサンデル教授の「これからの『正義』の話をしよう」
「まさよし」ってみると意味深です(笑)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)