前回は完了形の基本イメージについてお話しました。
今回は実際に完了形の3用法について切り込んでいきたいと思います。
キーワードは「一定期間を対象にした時間領域」です。
前回のお話を参考にしながら読み進めていただけたら幸いです。
完了形には大きく分けて①継続用法、②経験用法、③結果・完了用法というものがあります。
ひとつひとつ簡単に説明していこうと思います。
まずは一つ目の「継続用法」です。
継続用法はおそらくもっとも有名な用法なのではないでしょうか。
ひとつ例文を挙げてみます。
He has used this bike for a long time. (彼は長い間この自転車を使っている。)
自転車を「昔から今まで」使っているっていう文章です。
「過去のある時点から今までずっと」ってニュアンスが含まれるから完了形になります。
そして「過去のある時点から今までずっと続いている」だから継続用法。
言葉の意味と接続して覚えていただけると少しだけ理解しやすくなるのではないでしょうか。
この継続用法ですが、一定の時間を表す前置詞や接続詞ととっても仲がいいと言われます。
仲良しな接続詞っていうのんが[since]、仲良しな前置詞っていうのんが[for]です。
[since]は「~以来」って意味なので、後ろには出発点が来ます。
対して[for]は「~間」って意味を表すので後ろには「1年間」とか「3か月間」とかっていう期間がやってきます。
意外と間違えやすいのでご注意ください。
たとえばこんな感じ↓↓
[for three years] (3年間)
[since you started studying Chinese] (あなたが中国語の勉強を始めて以来)
完了形すべてに言えることですが、whenとかjust now(たった今=過去のこと)などのある1点を指す時間表現と併用ができないので注意してください。
お次は経験用法です。
経験用法の基本イメージは「一定期間にその動作を何回行ったか」です。
たとえば「私は今までに3回富士山に登った」ならば(生まれてから今までの間に)というニュアンスが隠れています。
生まれてから今までだからもちろん完了形。
[I have never seen Ms. Suzuki. ]「私は一度も鈴木さんを見たことない」なんて文章の場合も[生まれてから今まで]見たことないというように一定期間を表す言葉が隠れているので完了形です。
継続用法と経験用法はこんな感じです。
結果用法についてはまた次回!!
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