最近いろいろな動画を物色している中で出会ったGACKTさんのYouTube。
その中に登場した「優雅をクリエイトする」という言葉がとてもいいなあと思ったので紹介させて下さい。
記録より思い出をつくる
GACKTさんは今、マレーシアのクアラルンプールに住んでいるらしいのですが、その移住の決め手が「優雅」を求めたからだったのだそう。
それまでは仕事に全力投球で、記録はたくさんあるけれど、思い出がまったくないことに気づき、思い出を作る生活をしたいと思うようになり、そしてそれが「優雅」という言葉につながったらしいです。
僕は基本的に仕事が大好きで、仕事>>>プライベートみたいな生活をしていたのですが、ちょうど去年くらいからプライベートをもっと楽しんだ方がいいんじゃないか、仕事以外の経験や思い出をもっと作ろうと考えるようになってもろもろの行動に移していたところだったので、GACKTさんのこの言葉は胸に刺さるものがありました。
再現性の高いゲームと再現性のないゲーム
「これからはやりたいことに全力投球して働き続けられないと生き残るのは難しい」みたいな言葉をしばしば耳にしますが、僕はむしろ逆の考え方をしています。
仕事に没頭するのは楽しいですし、結果がついてきてワクワクすることは間違いないのですが、それって「誰でもできる」ことだと思うのです。
「仕事で結果を出す」というゲームは、ルールも明確でプレイヤーも有象無象なため、かなりイージーなゲームです。
誰でも参入しやすいし、だからこそ今後プレイヤーが増えたら大変な分野だろうなと。
僕にとって「仕事」というフィールドはそんな印象の場所です。
仕事で価値を生み出すことが全ての価値観の人たちの村に身を置くなら別にいいのですが、僕にはそういう価値集団の牌自体が小さくなりつつあるような気がして、だからこそ、それ以外の価値観を備えた生き方が個人の幸福追求という意味でも、また戦略的にも正解なような気がしています。
それでかなり意識的に自分の生活の中に「仕事以外」を取り込むようにしました。
積極的にノイズを集める
具体的にルールとして定めたのは次の三点です。
①コスパを考えない
②意味を求めない
③目的を作らない
僕たちはついつい、目標を設定したり、効率を考えたら、理屈で説明しようとしがちです。
ただ、これらを意識するとどうしても再現性の高いものになってしまう。
言い換えればつまらないものになってしまうように思うのです。
本当に強いのは周囲がその結論にたどり着けない(けれどいざ目にしたら楽しそう)物だなと思い、こんなルールをつけた生活を少しずつ取り入れるようになりました。
僕の家の中に作ったBARスペースも、畑を借りたのもこんな部分に根っこがあったりします。
最近、どうせテレワークなら自宅にいる意味もなくない?と思い、仕事道具だけを持って一泊二日で沖縄へ行ってきたのですが、こちらも先にあげた①〜③を満たすからやったものだったりします。
強い願望や目標を持って行うことはかっこいいけれど、分かりやすいしそれゆえ再現性が高いなあと。
それより考えが分からない無駄、ノイズのようなものの方が面白いし、そういうある種オーダーメイドのものの方がこれからの社会では価値になる気がするわけです。
そんな風に思うからちらほらプライベートで時間を作ってこんなことをしています。
「箱庭優雅」の作り方
冒頭に紹介したGACKTさんの言葉にもどりますが、実際にこういうことを意識するようになって「優雅をクリエイトする」っていうゲームの難しさを実感しています。
でも、それを考える過程がむちゃくちゃ楽しかったりします。
これは価値提供をどこまでも突き詰めたり、数字や結果を求めたりするビジネス的な考えの中では得られない高揚感だなと思うわけです。
もちろん僕のいう「優雅」なんてちっぽけなものですし、GACKTさんの規模とはかけ離れてはいますが、そんな箱庭程度の「優雅」でも、結構面白かったりします。
今はテクノロジー的にも、そして身近な環境を良く見てみたら、周囲からするととても魅力的な環境が転がっていて、案外色々なことができる環境だったりします。
ぜひみなさんも「優雅をクリエイトする」をやってみませんか?