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新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



就活で面接官が読みたくなるエントリーシートの書き方⑤情報の詰まった文章の書き方

就活関連

僕は大学入試英語の問題の中では、東京大学の第一問の問題が最もいいものであると思っています。

本文の内容を50〜100字で要約しなさいという問題。
一見すると簡単な問題に見えますが、実際はこの字数制限が非常に厄介です。
たった数行の中に本文の内容を収めなければならないため、一文字も無駄な言葉は入れられません。
まず要約の原型を作り、それを規定文字数を満たすまでひたすらに削っていく。
 
そうやってできた文章は、句読点や助詞にまで意識が向いているため、情報量が並の文章の比ではありません。
同じ文字数制限の中で書かれた文章でも、思いつくままに書いた文章と細部まで練りこんだ上で削って文字数に収めた文章では、読んでいて一瞬で違いがわかります。
エントリーシートも大半は(仮にそんなつもりはないとしても)思いつくままに書いた文章です。
逆にいえば、そんな文章の中に情報量の詰まったものが混じっていたら、それだけで大きな差別化につながるのです。
 
 
 

下書きのめやすは字数制限の倍

情報がぎゅっと詰まった文章を書く上で最も大切なことは、いったん物理的な情報量を増やしてしまうということです。
つまり文字数を気にせず、膨大な長さで書き出してみる。
本当に細部まで意識が行き渡ったような文章にするのなら、最低でも制限のの文字数の倍くらい書く必要があります。
まずは1500〜2000文字をめやすに、自己PRを書いてみるといいでしょう。
 
その際に意識しておかなければならないのは、あくまでも情報量を増やすために文字数を多く書くということです。
せっかく文字数を増やしたとしても、ただ頭にある文章を薄めたようなものでは意味がありません。
以前のエントリで書いてきたコンセプト、感情のきっかけ等を参考に、できるだけ多くの情報を書き出すよう心がけて下さい。
 
 

文章を長く書く方法

そうは言っても、文章を書き慣れていないと、1000文字を超える文章を書くというのは難しいかもしれません。
長い文章を書く時の1番のポイント、しっかりとプロットを考えておくことです。
箇条書きで書きたいことを始めに並べておきます。
そのトピックについて、だいたい300〜400文字で書いてみる。
例えば2000文字で書こうと思ったら、400×5トピックという想定をします。
(最終的に圧縮する今回のような場合であれば、トピック数は多い方がいいので、予め決める必要はありません)
そして、トピックが決まったら、それぞれについて書いていく。
トピック毎でも筆が進まない場合は、そこに書きたかったことについて、別の紙にできるだけ多く書き出してみることが有効です。
頭の中では一つのことしか考えられません。
頭に浮かんだ小ネタの断片を全部書き出すことで、あとあと繋げて文章にすることができます。
 
 

文字数制限内に収める①1日寝かす

上では長い文章を書くコツとして簡単に書きましたが、慣れないうちは実際にやるのはかなり大変です。
どうしてもある程度練習が必要だと思うので、最低でも1日一本くらいは2000文字くらいの自己PRを書く練習をしておくことが必要です。
そうすると、ひと月くらいである程度まで情報を羅列した長文が書けるようになっていると思います。
 
規定文字数の倍くらいの自己PRが書けたら、いよいよ文字数を削る作業です。
まず最初にやることは、書いた文章から離れることです。
最低でも1日以上寝かせて下さい。
数学のテストの時にいくら見直しをしても間違えに気づかないのと同様に、書いたばかりの文章には、まだ頭の中のイメージが強烈に残っていて、客観的には見られません。
1日以上間を空けることで、表現の分かりづらさだったり、クサさだったりというものが客観的に把握できるようになります。
何より、1日置いてから読み直すとかなり恥ずかしい部分があると思います。
そうした恥ずかしい部分は、読み手にとってもいらない部分です。
そうした表現に気づくためにも、時間を空けることが大切です。
 

文字数制限内に収める②抽象的な言葉をカットする

1日置いたら、いよいよ構成に入ります。
文章を削るポイントは、抽象的な言葉をカットすることです。
通常は具体例を削れと言われるので、違和感があるかもしれません。
確かに要約問題や、論文を書く場合にはカットするのは具体的な表現の部分です。
しかし自己PRでは、読んでもらえること・感情が伝わることを目標としています。
抽象化は自分の意見や主張を伝える時には有効な手段ですが、経験を伝える事には向いていません。
そのため、自己PRでは出来る限り抽象的な言葉を削っていくようにします。
以前のエントリで書いたように、伝えたい事を明確にして、感情をしっかりと把握してて、その上で抽象表現を極限まで削ることで、自分だけの自己PRになるのです。
 
一晩寝かせて、抽象表現を削る。
これだけで大分文字数を減らすことができと思います。
そして、文字数を削る前の文章(もっと言えばここまでの手順で書く前の文章)と比べたら、明らかに情報が詰まった自己PRになっているはずです。
次のエントリで、最後の仕上げの「きれいな文章の書き方」をまとめていきたいと思います。
アイキャッチは僕が1番の文章のうまいコラムニストだと思っている竹内政明さんの文章術の本
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