新・薄口コラム

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就活で面接官が読みたくなるエントリーシートの書き方⑥読みやすい文章のポイント

文章力というとどうしても上手い言い回しであったり、正しい表現であったりという技術面の話に行きがちです。
でも実際は、8割以上はその「前の段階」で決まっています。
上手い言い回しとか正しい表現というのは、あくまで仕上げでしかありません。
もちろん整った文章であるに越したことはないけれど、前提として書きたいことが決まってなければ文章になりませんし、構成をしっかり練らなければ相手に伝わる文章にはなりません。
「就活で面接官が読みたくなるエントリーシートの書き方」というタイトルで書いている一連のエントリは、従来の上手い文章の技術ではなく、その「前の段階」である文章の準備の仕方をまとめてきました。
①と②で書いた自分のキャラクターの定め方、③で書いた読み手を意識したアピールポイントの選び方、④で書いた感情の変化を前面に出した構成、そして⑤で書いた密度が濃く見える文章の準備。
これらを踏まえた最終段階が、綺麗な文章に見せるテクニックです。
あくまでここまでの準備の上に乗せる仕上げのようなものですので、当たり前のことばかりかもしれませんがお付き合い下さい。

一つの文は30字〜40字以内に抑える

僕が文章を書く上で最も注意していることが、一文の長さを40字に収めるということです。
文章を書き慣れていない人ほど一つの文章が長くなりがちです。
日本語は性質上、先頭に主語がきて、文末に述語がきます。
そのため一文が長くなるとそれだけ主語と述語が一致しなくなる。
こうしたことが起きず、かつ伝えたいことをしっかりと書けるめやすが30〜40字なのです。
つなぎ言葉を使って文章を繋げたくなったときはグッとこらえて「。」をつける、文章がダラダラしそうになったときは修飾語(あってもなくてもいい飾り言葉)を削る。
こういった事を意識して30〜40字に収める習慣をつけることが非常に効果的です。

声に出して読んで句読点を付ける

文章を読む時にはあまり意識しませんが、読みやすい文章は例外なく句読点まで気が配られています。
意外と大切なものが句読点、特に読点です。
読点はここに置かなければならないという厳密なルールはありません。
読んだ時、ここで間を置く方が読みやすいという場所に使います。
具体的に読点を付けるには、音読してみることが有効です。
音読してみて息継ぎが必要な所に点をおく。
それだけでグッと読みやすい文章になります。

文末をできるかぎり被せないようにする

文末を被せないと言っても、「です・ます」調、もしくは「だ・である」調を混同させるという意味ではありません。
そうではなくて、前の文章が「〜です。」と終わっているのなら、次の文章は「〜ます。」にするというように、全部同じ述語になるのを避けるようにします。
同じ文末が続くと、読み手に子供っぽいという印象を与えます。
そうならないためにも、できる限り前の文章と語尾を被せないように心がけることが大切です。
具体的な方法としては、数文に一度言い切りの形を入れることが有効でしょう。
文末をあえて言い切りの形にすることで同じ文末の繰り返しがなくなり、読み手の意識をグッと引き締める。
言い切りの形はそうした効果が望めます。
「〜です。」「〜ます。」「〜でしょう。」「〜下さい。」「〜なりません。」みたいな語尾のバリエーションと、定期的な言い切りの形を意識することで、読み手を飽きさせない文章にすることができます。

5〜6行で一段落にする

意外と忘れがちなのが段落分けです。
段落分けをすることで、内容を整理することが可能になります。
間延びしたり、言いたいことがボヤけてしまうということを防げます。
言いたいことをしっかりと伝えるためにも、5〜6行でひとつの話をまとめて、次の段階に進むという文構成の習慣をつけることが大切です。

もうひとつ就活のエントリーシートの場合、段落分けをしっかりすることには利点があります。
それは、「アピールできる回数が増える」ということです。
大抵人の意識に残るのは文章の冒頭です。
段落分けをせずに文章を書いた場合、意識に残りやすいのは、冒頭の一文だけになってしまいます。
もしここで段落分けをしていたら、それぞれの段落の頭も読み手の印象に残すことが可能になります。
こうした点からも段落をしっかりと分けることは重要だといえるでしょう。


細かなテクニックを書き出せばキリがありませんが、それらの大抵は書く側の自己満足です。
最低限、上に挙げたあたりのことを意識して文章を書いたら、相手にとって読みやすい文章のラインは越えるはずです。
初めにも書きましたが、大切なのは小手先の文章スキルではなく、あくまでそれまでの下準備の部分です。
どんなに調味料を揃えたところで料理が下手くそだったら、美味しくなりません。
文章のテクニックではなく、それまでの前段階を意識する。
しっかりとた組み立てを考えた上で、綺麗な文章のテクニックを学ぶ。
そこに重点を置いたエントリーシートの書き方の本や記事をあまり見かけなかったので、この連続エントリを書いてみました。
参考になったら幸いです。

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