先日、今春から某国立大学に通うことになった教え子の子から、一本の連絡を頂きました。
入試の成績開示が面白くて、思わず連絡をくれたのとのこと。
内容を見てみると、一次試験(センター試験)は合格者最低点で二次試験(小論文のみ)は合格者最高点!笑
小論文を指導していた身として、とってもとっても嬉しい連絡でした。
僕がメインで勤める塾では、基本的に高校生の子は個別指導で、作文・小論文は全て僕が担当しています。
(そのため毎年8月のコマが以降がエライことに...笑)
予備校などの大人数に対する指導と違い、1:1の個別指導で、その目的もAO入試から難関国公立の小論文対策まで毎年様々です。
作文の指導における僕の仕事は「受け持った生徒さんが望む所に受かるのに必要なレベルまで達すること」です。
大人数に対する講義ならば、最大公約数が伸びる指導を提供することが何より大切ですが、1:1指導の場合、そうはいきません。
担当している「その1人」が伸びなければ、それは失敗となってしまうのです。
一口に作文・小論文といっても、受ける大学や入試形態によって試験は様々です。
小論文と言いながら、半ば志望理由を書かせるような大学もあれば、完全に論理的な思考を求めてくる大学も。
そんな多種多様な入試に対応できる力を子どもたちに身につけさせるために、自分なりに様々な研究をしてきました。
始めは担当する事が決まると、まず問題を研究して、毎回合格までの仮説を立てて、そこから一回ごとの授業に落とし込むという方法で試行錯誤を繰り返していたのですが、この1.2年で、自分の中に「こうすれば普遍的な実力がつくのではないか」という公式のようなものが積み上がってきました。
そんなタイミングで冒頭の生徒さんからのメッセージを頂いたので、勢いで書き始めることにしました。
本屋さんに行けば、小論文対策や作文対策の本が何冊も並んでいます。
僕もその内のかなりの本を読んでいますし、実際にいい参考書ばかりではあるのですが、どうしても実際に指導している時の肌感覚とのズレを感じる部分がありました。
どの参考書に載っているやり方も、テクニック重視で、もっとこう、「基礎体力」みたいな部分に言及したものが無いように感じたのです。
そして、実際に作文を入試で使うことになる生徒さんの多くは、実はこの部分でつまずいているのではないかなあとおもいま。
(心当たりがある人はいませんか?)
僕がこらからまとめていくことは、スマッシュやドライブといった豪快な「決め技」ではなくて、ラリーを続ける方法やそもそもの筋トレのような、「決め技」に繋がるまでの手順です。
ドラえもんのひみつ道具のような、「これだけ使えれば大丈夫!」みたいなテクニックを期待して読んでもらったとしたら、きっと期待ハズレに終わってしまうと思います。
でももし、AO入試などで作文が必要だから気合いを入れて勉強を始めようと思ったはいいけれど、そこに書かれていることのレベルが高すぎるとか、そもそも手がうごかへん!みたいな部分で心が折れそうな人がいたとしたら、何かしらの突破口を提示できるはずです。
冒頭に紹介した生徒さんに僕が教えたのは、本当に基本的なことだけ。
文章の「書き方」なんて、60分も教えていないくらいです(笑)
そうではなくて僕が教えたのはもっと基礎的な、英語で言えば単語を覚えるとか、数学で言えば計算ドリルとかのような部分です。
でもそれを続けた結果、合格点(しかも合格者最高点!)にたどり着くことができたわけです。
筋トレや素振りのような「地味〜な」練習が敬遠されることは重々分かっています。
でも、それがなければその先の大技を覚えたところでまるで意味がありません。
参考書はどうしても後者に寄ってしまう(そもそもラクをしたくてお金を出すのだから、誰もお金を出してしんどいことなんか選びませんよね?笑)ので、一層前者に振り切った作文・小論文の勉強法を作ってみる事にしました。
タイトルの通り、今年のAO入試にも間に合う進度で書き進めて行こうと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
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