新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



Fly me to the moon~姫と、漱石と、前澤社長と。~

「好きです」を「月がきれいですね。」と訳したのが夏目漱石だとしたら、「僕と一緒に月に来てくれませんか?」って言った元ZOZOの前澤社長は漱石以上。
先日Twitterを見ていたら、こんなつぶやきが流れてきました。
うまいこと言うなあ…と、思わず感心してしまいました(笑)
こんなつぶやきを見ているうちに、いろいろな「月」に関するエピソードを思い出したので、つらつらと並べていきたいと思います。

「月」と言って次に思い出したのは、前澤社長の前の交際相手である剛力彩芽さんの別れる際の台詞。
嘘か本当か分かりませんが、別れしなのひと言は「私は月にはいけない」だったのだとか。
前沢社長の比較相手が漱石なのだとしたら、剛力彩芽さんはかぐや姫がいい相手といったところでしょうか?笑
「月に帰らなければならない」と言ったかぐや姫に対して、「月へは行けない」と言った剛力彩芽さん。
前澤社長がかぐや姫に求婚した帝だったら、ちょうどよかったんだろうなと思ったり思わなかったり。

見方次第では漱石よりも前澤さんはモテるくどき文句を言った前澤社長。
それでも剛力彩芽さんには振られてしまいました。
それならば、前澤社長のおしゃれなくどき文句は誰に刺さるのでしょうか?
文学作品や音楽をいったりきたりするうちに、僕の頭の中ではJAZZのスタンダードナンバーのひとつ、[Fly me to the moon]にたどり着きました。
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詩人は沢山の言葉で
簡単な気持ちを表現するものだけれど
詩を「歌」にするには
時間と考慮と韻が必要
最近、音楽と言葉でいろいろ試しているんだ
君に歌を書いたよ
でも君はニブイから
念のために通訳しながらいくよ
(「Fly me to the moon」宇多田ヒカル和訳ver.より)
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こんな歌いだしで始まる[Fly me to the moon]。
主人公の女性はこれに続くサビの部分で、[Fly me to the moon, and let me see spring is like on Jupiter and Mars.](私を月に連れてって。そして木星や火星にどんな春が来るのか見せて欲しいの。)と続きます。
これはもちろん比喩表現で、実際のところは「私をわくわくさせて!」と女性が好きな男性に語りかけている場面。
木星や火星にどんな春が訪れるかを知りたいの!」というのも、「知らない世界を教えて欲しい」という意味と捉えるのが妥当でしょう。
ただ、これが前澤さんに対する言葉になると意味合いが変わってきます。
なんと言ったって本当に「月に行こう!」って言っているんですから!笑
「私を月に連れてって」は、こと前澤さんに対してだけは「ずっとあなたと一緒にいたい」というプロポーズの言葉になり得るわけです。
漱石かぐや姫にFly me to the moon。
前澤社長の「月」をきっかけにいろいろ連想を繋げてみました。

 

アイキャッチ漱石の作品の中でも、「それから」に並んでお気に入りの作品のひとつ「野分」。

 道也先生が高柳君に語る「一人坊っち」の定義がしびれます。

二百十日・野分 (新潮文庫)

二百十日・野分 (新潮文庫)

  • 作者:夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫