前編はこちらからお願いします(http://column-usukuti.hatenadiary.jp/entry/2019/10/01/142746)
前回、軽い気持ちで「面白そうに聞こえる話し方」についてまとめていたのですが、思いのほか長くなってしまい、分割していたので、今回はその続編です。
(2)面白く聞こえる表情について
僕が大学生の頃アルバイトをしていた塾に、授業中に毎回爆笑をさらっていくベテランのおじさん先生がいました。
この先生は、もちろんふざけているというのでもギャグを言っているのでもなく(多少ギャグはありましたが…笑)、きちんと教科の知識を説明しているだけ。
にもかかわらず、常に子供たちの笑顔が絶えず、「面白い」と評判の先生だったのです。
僕は同じ説明をしているはずなのに、そこまで生徒を笑わせている理由がずっと気になっていたのですが、その理由は、後にご飯に連れて行ってもらって分かりました。
この先生は。とにかく表情が面白いのです。
もちろん別に変顔をしているといったことではありません。
面白そうなことを言うときに、口元が「ニィ」となったり、話すたびに絶妙な笑い皺ができたりと、とにかく表情が面白さを演出していたのです、
この先生の表情作りが面白さを増強していると分かったからといって、それをそのままここに書いても仕方がありません。
今回の「話し方」のまとめのテーマは、再現性のあることなので、やっぱり声色のときと同様に、再現性のあるものを探し出し、3点に絞ってみました。
表情の作り方1「口角スマイル」
「面白そうに聞こえる話し方」を考えるにあたって、そもそも話をしている際に相手に心地よいと思ってもらえる雰囲気を作ることが大切です。
その一番の基本になるのが、「笑顔」でいることです。
話しをしていて面白いと感じる人は例外なく自然な笑顔で話し相手と接しています。
面白い話し方を身につけるにあたって、「自然な笑顔を作る」ことが、表情という観点においてはまず重要になってきます。
「自然な笑顔」が重要であるという話しは書いた通りですが、ではそれを作るにはどうしたらよいのでしょう。
よく考えたら、「自然な笑顔を作る」という言葉がそもそも矛盾しているようにも感じます(笑)
「自然な笑顔」は生まれ持った才能なのでしょうか?
「自然な笑顔を作り方」というテーマを考えるにあたって、思い出して欲しいふたりの芸能人がいます。
一人は新垣結衣さん(書くのが面倒なので、以下ガッキーにします)で、もう一人はYOSHIKIさんです。
彼らが話している動画を見てもらえれば明らかですが、二人とも常に笑顔です。
それも面白くて笑っているみたいなものではなく、デフォルトでさりげない笑顔を作っています。
僕がいう「自然な笑顔」とはこうしたタイプの笑顔のこと。
デフォルトの表情が笑っているだけで、話の雰囲気は驚くほどよくなります。
では、どうやってガッキースマイルのようなものを作ればいいのか。
やはり、ガッキーやYOSHIKIさんクラスの笑顔を作ろうと思ったら簡単ではないでしょう。
でも、今より2割笑顔に見せるのなら、そう難しいことではありません。
2割増しの笑顔を作るには口角をきゅっと上げてあげればいいのです。
口元がほんの少し上向いているだけでも、話しをした時の印象はよくなります。
この「口角をきゅっと上げる」というのが、表情作りの一つ目の要素です。
表情の作り方2「うる目ヂカラ」
面白そうに見える表情作りの第2は、目ヂカラの作り方です。
何を話しても面白く聞こえる人は、相手の話を聞くとき目を輝かせていて、相手に何かを訴えかけようとするときは、グッと相手の瞳の奥を見つめます。
人は自分の興味関心がある話を聞くとき、目が輝いている場合が多いです。
逆に言えば、目が輝いていることで、相手に「自分の話に興味があるのだろう」と思ってもらえます。
言うまでもなく、相手の話に興味があったりする場合は、勝手に目が輝きだしますが、こうした目の輝きはある程度自分で作ることが可能です。
そのやり方が、目頭に気持ち力を入れるという方法です。
目頭の部分、ちょうど涙腺のあたりに軽く「グッと」力を入れてみてください。
そうすると、目が輝き、目ヂカラが増します。
うる目と目ヂカラがつき、相手がこちらの表情に影響されやすくなります。
表情の作り方3「眉毛レバレッジ」
表情に関するテクニックの最後は眉毛に関してです。
表情の豊かさを作るもののうち、最もコントロールしやすく、また効果が大きいものが眉毛です。
みなさん面白いと思う人(動画で調べやすいので、できたら芸能人がいいと思います)を頭に浮かべてみてください。
そうしたら、その人が喋っている動画を見て下さい。
恐らく驚いたり、困ったり、楽しかったり、何でもいいですが、感情を表現する際には、眉毛が非常に大きく動いていることと思います。
反対に、この人反応がよくないなと思う人を浮かべてください。
きっとその人は眉毛の動きが少ないはずです。
眉毛の動きを意識的に、少しだけ大げさにしようとするだけで、自分の感情がグッと前にでるようになります。
そして、感情の変化がわかりやすくなると、話している相手が共感しやすくなり、それが結果として面白く聞こえる話し方を構成する大きな要因となります。
以上3点、1口角スマイル、2うる目ヂカラ、3眉毛レバレッジが表情に関するポイントです。
身振り以降はまた次のエントリでまとめようと思います。
(結局長くなっちゃった…)
アイキャッチはガッキー