新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



2021年佛教大学MU入試国語過去問解説

2021年の出題は桜井厚『「モノと女」の戦後史』でした。
文章の難易度としては2020年とどうレベルで、女性が着用する下着の意味の変遷が捉えられれば問題なく読めたでしょう。
中盤の、女性の下着が性的視線から解放されたが、「セクシー&ヘルシー」という視点も、「健康的な女性」という視点に縛られているという意味では同じ身体支配のメカニズムが見て取れるという部分が少し難しかったかもしれません。
しかし、前年同様に設問自体は易しいものであったため、点数が取れないということはなかったと思われます。
以下、解答と簡単な解説になります。

問1.②執着  ④増幅  ⑤限界  ⑦駆り  ⑧排除
問2.①ゆがんで  ③いちよく  ⑥しょうちょう  ⑨えとく  ⑩むとんちゃく
問3.ア d  イ b  ウ c  エ e  オ a
問4.c
「下着による身体の成型」の反対の意味を選べばよい。エアロビクスは自ら行う身体形成なのでcが正解。
問5.b
問4と反対の問題。「身体自身の成型」の反対なので服を身に着ける「ファッション」が答え。
問6.d
傍線Aの次段落、「現代社会は、機能的・効率的な身体をも女性に求め始めている」に注目する。
問7.Ⅰ e  Ⅱ b  Ⅲ c
Ⅰは直前の指示語に注目する。Ⅱは「女性の男性化、いわゆる」と書かれているのでその換言内容を、Ⅲは直前のマキシマリズムとの対比、もしくは直後の(性差極小論)という言葉に注目する。

 

MU入試の別年度はこちら

2020年佛教大学MU入試国語過去問解説 - 新・薄口コラム(@Nuts_aki)

 

アイキャッチは佛大の赤本