イーロンマスクがTwitterを買収し、さまざまな話題が世間を駆け巡っています。
今日はそれに絡めて僕が昔書いたTwitter関連の記事を再アップ。
こちらは8年くらい前当時24〜25歳の時に今後の自分の立ち回りの戦略を考えるにあたって記事として残したものなのですが、我ながら結構いいラインをついていたんじゃないかなと思っています(笑)
ざっくりとしたロジックは次の通り
①情報化により人々の時間の価値がさらに上がる
②SNSの普及で一般人の発信からウェブのコミュニケーション的側面が加速する
③有名人と一般人の注目格差がとんでもなくなる
④一方で一般人はウェブのコミュニケーション機能の側面から"対等に“有名人に絡む
⑤有名人にとってそれは非常なコスト
⑥有名人は有料等入場資格のあるSNSに移動又はクローズドなコミュニティに籠る
⑦有名人から無料のTwitterに投下されるのは告知や出涸らしの情報で、そこでの声は無いものとされる
⑧残るのは劣悪な情報と声と広報だけ
ちなみにここでの⑥のクローズドなコミュニティはオンラインサロン、⑦の無いものとされる吠えるだけの一般人はTwitterのミュート機能やさまざまなSNSの選択表示機能に相当する訳ですが、西野亮廣さんがオンラインサロンを始めたのが2016年、Twitterのミュート機能もちょうど実装されるかどうかの時期だったことを考えると結構いいラインの予測だったのでは無いかと思っています。
仮に今後イーロンマスクによりTwitterが有料化されるとしたら、入り口にハードルを設けた有料SNS化という⑥の前半に書いたことも実現されることとなるでしょう。
この記事では、そうした変化を遂げたSNSを「スラム街」と表現しましたが、それは「新たなテクノロジーが広がった世界で人々の行動原理はどうなるか?」という観点に注目したかったという意図があります。
今後の自分の立ち回りを考える場合、「どんなテクノロジーが広まるか?」の予測にあまり意味はありません。
それよりも大切なのは「新たな技術が広まった世界では人々の行動原理がどう変わるか?」の部分。
そこが読めて初めてそのニーズを汲んだ自分の意思決定ができるわけです。
さて、そうした誰もが発信力とコミュニケーション手段を得た反面、肝心の満たしたい承認の欲(リアルで満たされる人には存在しない者になるというのが僕の当時の予想)は、「存在が無かったもの」なされる社会では満たされず、そういう環境における立ち回りというのも考えてはいたのですが、今回は本筋とされるのでまたの機会にそちらはまとめたいと思います。
ひとまず今回はTwitterのスラム街化というエントリのアップグレード版の紹介ということで、お時間があればお読みください。
2015-01-28執筆
「Twitterは未来の日本のスラム街」
Twitterは日本の未来のスラム街 - 新・薄口コラム(@Nuts_aki)