新・薄口コラム

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



化物語考察〜王道ど真ん中のプロット〜

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こちらもまどかマギカと同じく、何人かの友だちに勧められて見たアニメです。
もともとめだかボックス西尾維新さんは気になっていたので、とても楽しく見ることができました。

勧めてくれた人たちは邪道なアニメ(悪いという意味ではなく、王道と対を為す意味での邪道です)と言う場合が多かったのですが、僕の印象はストレートな王道アニメでした。
多分メタ的な言い回しだったり、実験的な作劇法で邪道な作品に見えているということなのでしょうが、ストーリーのプロットだけとってみると、本当に忠実に王道の恋愛物を展開しているように思います。

ヒロインとの運命的な出会い。
初めにヒロインが出てきて主人公に救われる。
その後何人もの女の子が出てきて、その度放っておけない主人公が彼女たちを助ける。
そんな主人公にかげながらやきもちを焼くヒロイン。
恋がうまく行き始めたところで、初めから登場していた主人公の理解者的な女性が実は主人公を好きだったことが発覚。
その女の子はずっと気持ちを押し殺していたことに主人公は始めて気づく。
様々な人たちとの関わり合いのなかで主人公は一回り大きくなっていく。
ストーリーだけ取り出すとこんな感じ。
見事なまでに王道を歩んでいます。
ここに、とんでもなく実験的な絵だったり、説明口調の違和感を感じさせるセリフ、他のアニメに触れるようなメタ的な演出で色付けされることで、「邪道」な作品のように見えているのだと思います。

僕が化物語で1番面白いと思ったのが、王道プロットを邪道でコーティングしたかのような作品性です。
化物語を見ている僕たちは、見ている僕たちがヒヤリとするような言葉を登場人物が言ったとしても、ストーリーが王道をいっていると分かるから、安心して見ていられる。
その辺のバランス感覚が西尾維新さんは本当に上手いと思います。

どんなに視聴者の心をエグるようなセリフや演出が出てきても、王道だから一線はみ出して僕らに問いかけてくるようなことはない。
その辺、まどかマギカサイコパスと正反対な気がします(笑)

登場人物のキャラ設定もかなり計算しつくされていて面白いと思うのですが、もうひとつの特徴的なのは、登場人物が極端に少ないという点です。
全編通しても登場人物が十人程度しか出てきません。
これも非常に特徴的です。
非常に少ない登場人物の中で物語が進行することにより、非常に閉鎖的な空気が生まれます。
そこに「怪異」という八百万の神を連想させるような現象を挟むことで遠野物語のような印象を見ている側は受け取ります。
これも、独特の世界観の形成に大きく影響している独特の一つです。

王道ストーリーと閉鎖的な世界観。
これが、僕が化物語を見ての一番の印象です。
邪道に見せかけて王道をやっているジャンプマンガの「暗殺教室」とは、ある意味で間反対の作品です。

変に伏線を引っ張ろうとすることもなく淡々と物語が進行するので、非常に見やすい作品だったと思います。