今以上に理屈原理主義者だった僕は、理屈や理由よりも熱意や姿勢を大事にする当時の物理の先生に、どうしても馴染むことができませんでした。
その先生は、毎年春になると必ず「靴箱が綺麗な学年は受験に成功する」と言っていました。
そしてそれは僕が根拠を説明して欲しいと強く思っていた事柄のひとつでもあります。
機会があってこの質問をしたのですが、案の定一蹴されて終わってしまいました。
きっと忙しかったのでしょう(笑)
そんな高校時代のふとした一瞬を、家で靴を並べていたときに不意に思い出しました。
せっかく思い出したことなので、当時の忙しくて答えられなかった先生に変わって、また当時の僕は切り返しのスキルがなかったために屁理屈を組み立てられなかった当時の僕に変わって、「靴箱が綺麗な学年は受験に成功する」という命題を説明してみようと思います。
99%の善意と1%の悪意をこめて(笑)
まず、靴箱の周辺が整頓されているか散らかっているかで分かることを考えます。
靴箱の周辺が整頓されている学年は、学年を構成する生徒の中で靴をキチンと片付けなければならないと小さい頃から家庭でしつけられてきた割り合いが多いということができます。
つまり靴箱とその周辺の整理整頓の程度と、家庭でのしつけの程度の間にはせいの相関があると言えます。
家庭でのしつけがしっかりしているほど、靴箱の周辺は整然としている割り合いが高くなる。
次に幼い頃からの家庭でのしつけの程度が何と相関しているのかを考えてみます。
ここはデータがなかったので完全に僕の印象論になってしまうのですが(しつけをしっかりされた子は将来の年収が増えるという統計データはありました)、しつけがしっかりしている家庭ほど、両親の所得は高いと思うのです。
高所得の家庭ほど子供を外部環境に連れて行く機会が増える、或いはそもそも親の育ちがいいためしつけの水準が高い。
こうしたことから仮にしつけがしっかりしているほど親の所得が高いという関係を見出せたとします。
子供のしつけと親の年収の関係に関してはデータが見つからなかったため、あくまで印象論になってしまいましたが、親の年収と子供の学力の間の相関関係に関しては、しっかりと統計データが出ています。
親の年収が高いほど子供の学力が高いというのは、はっきりとデータで読み取ることができるのです。
言わずもがな学力が高いほど、入る大学のレベルも上がっていきます。
さて、これらのものを踏まえて「靴箱が綺麗な学年は受験に成功する」という命題を風が吹くと桶屋が儲かるの理論に当てはめて考えていきます。
靴箱が綺麗である
↓
平均的な家庭での子供のしつけの水準が高い
↓
子供たちの両親の収入は平均的に高い傾向がある
↓
子の学力は親の年収が高いほど高くなる傾向がある
↓
学力が高い子は、それなりの入試実績を残す。
↓
学年全体として受験がうまく行ったという数字が出る。
これが当時の先生がおっしゃっていた「靴箱が綺麗な学年は受験に成功する」という命題の、取り敢えず納得できる根拠の説明のひとつだと思うのです。
こんなこと言っているのは100%皮肉以外のなにものでもありませんのでその先生の言いたい真意もわかっているつもりです。
しかしそれと論理的に説明できないことは別。
ということで、これからは生徒に「なんで?」と聞かれたらこう答えてあげてください(笑)
8年越しに僕が「親切で」代わりに説明しておきました。
アイキャッチは物理のエッセンス
=============================
関連記事
屁理屈こねてみたシリーズです。よかったらこちらもご覧下さい。。
・飲み会で血液型性格診断を否定するのは野暮だから、屁理屈並べて肯定派に回ることにした - 新・薄口コラム
・超簡単!自発的に女の子がスカートを短くするのと男子の制服着崩しをやめさせる方法 - 新・薄口コラム
・部屋を片付けられない事に対する偏差60の言い訳 - 新・薄口コラム
・あなたの褒めは求めてない~モテたい男がよくやる、間違えた褒め方。 - 新・薄口コラム
・「止めたくなく」させる駐輪対策!〜100%効果が期待できる駅前の違法駐輪対策 - 新・薄口コラム
・バレンタイン・リテラシー〜非モテ男子がチョコを貰う方法〜 - 新・薄口コラム