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苦手な人が多いから、数学の集合を女の子の「好きな男性のタイプ」にして考えてみた
普段質問対応をしていると、論理と集合の部分で高校数学が嫌になるという人をよく見かけます。
このあたりから急に抽象的な考え方が登場するので、それに慣れていないと、確かに大変かもしれません。
「AかつB」(AとBの両方の要素を持っているということ)位なら大丈夫だけど、上に傍線が引かれたら分からん!なんて人も結構いるのではないでしょうか。
論理と集合は、AとかBみたいにいきなり記号で考えようとするから掴みづらいだけだったりします。
たとえば、男の子のタイプで考えたら、ずっと簡単に理解ができます。
女子トークに出てくる男の子の好みのタイプ(イケメンとお金持ち)で論理式を見ていきましょう。
論理式をブログで書けなかったので、上の表を参考にしてください。
まず①あつこさんの好きな男のタイプで作った論理式。
「U」が下向きになっているのは、「かつ」と読み、「両方の要素を含む」ということを意味します。
あつこさんのタイプは「イケメンかつお金持ち」つまり、顔が良くてお金も持っている人が好みということになります。
現実世界で無邪気にこれを言うと、周囲にいる男どもは逃げていくので要注意です!
次に②ゆうこさんの好きな男のタイプで作った論理式です。
「U」の形になっているのは、「または」と読み、どちらかの要素を持っているという意味で使います。
ゆうこさんの好みのタイプは「イケメンまたはお金持ち」。
顔のいいビンボーでも、不細工なお金持ちでもいいけれど、どちらかは持っていて欲しいというのがゆうこさんの好みです。
もちろん両方備えている男子ならなお良し(笑)
③のまゆさんはあつこさんの好みのタイプにバー(上についた線)がついています。
この線は、「~でない」という否定の意味を表します。
この論理式を日本語にすると「イケメンでお金持ちは嫌い」となります。
「イケメンは大好きだし、お金持ちも好きだけど、両方備えている人はちょっと…」という、少し控えめな主張をしているのがまゆさん。
これ、完全に男性に(無駄な)希望を与えるタイプですね。
④のゆきさんの男性のタイプはゆうこさんの「イケメンまたはお金持ち」にバーがついています。
「イケメンかお金持ち」ではない、つまりゆきさんの好みは「イケメンでも金持ちでもない」ということになります。
どちらの要素も持っていない人がタイプってことですね。
世の中のモブ男子を勇気付ける模範解答です。
ただし、週刊誌への写真流出に注意(笑)
⑤はりのさん。
今度はイケメンとお金持ちのそれぞれの記号の上にバーがついています。
イケメンの上にバーは「イケメンでない」ということでブサイク、お金持ちにバーは「お金持ちでない」なのでビンボー。
これらを両方含む「かつ」の記号で結んでいます。
つまり、りのさんのタイプはブサイクなビンボーですね。
(厳密には「イケメンでなくてお金持ちでもない」と「ブサイクなビンボー」とはちょっと違いますので、勉強に使う場合は前者で読むようにしてください。。)
因みにこれをポジティブに言えば、④のゆきさんと同じ「イケメンでもお金持ちでもない」という意味なので、ゆきさんとりのさんの言っている好みは同じと言うことができます。
最期は⑥のみなみさん
みなみさんもイケメンとお金持ちの上にそれぞれバーが乗っています。
そして「または」の記号で結んでいる。
よってみなみさんのタイプは「イケメンでないまたはお金持ちでない」つまり、「イケメンでない人かお金持ちで無い人」となり、これは遠回しに「イケメンでさらにお金持ちっていうパーフェクトな人はちょっと。。。」といっているので、④パターン目のまゆさんと同じ主張です。
これでいくと風を受けながら革命を起こすあの人はイケメンでお金持ちなので、タイプじゃないってことになります。
因みに、ゆきさんとりのさんのタイプ、まゆさんとみなみさんのタイプが同じことを指しているというのを「ド・モルガンの法則」と言います。
こんな感じで、論理式をA、Bではなくイケメン、お金持ちで考えると、多少は理解しやすくなるのではないでしょうか。
(却って分かりにくかったらすみません。。。)
本当は「かわいくて巨乳」っていう男性バージョンも考えたのですが、笑えないくらいゲスくなってしまったので、「イケメンお金持ち」の論理式にして遊んでみました。
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ゲームのルールが変わるとということ
もちろん人によって、何に注目するのかというその人の見方によって、解釈に違いがあると思いますが、僕は革命という言葉の定義を、「ゲームのルールが変わること」と考えています。
それまでの社会のルールとは全然違うルールで新たな社会が回るようになる。
振り返ってこの転換点になっている部分のことを「革命」というのだとボクは考えています。
例えば、農業革命以前であれば、腕っ節の強い、狩猟が得意な人が勝つという「ゲームのルール」でした。
定期的な収穫も十分な備蓄も無い世界では、明日の食料をしっかり確保できることが何よりも重要だからです。
農業革命が起こると、このルールが変わります。
農業をするようになって、ある程度安定した収穫が入るようになると、腕っ節の強い人が活躍できる社会ではなくなります。
農業が始まって一番重要なことは、安定して収穫ができることです。
そのため、仲間をしっかりと治めてくれる人、そして日照りや干害を防いでくれる占い師のような人々が強いというルールになるわけです。
農業革命の前後で、腕っ節の強い人が偉いというルールから、農業に安定をもたらしてくれる人が偉いというルールの書き換えが起こっています。
市民革命では、貴族が偉いというルールから市民の指示を得た人が偉いというルールになっているし、産業革命なら、たくさん生産できる職人芸を持っている人が偉いというルールから土地やお金を持っている人が偉いというルールに変わっています。
僕は、このルールの書き換えが、「革命」の根本だと思っています。
では、新しい革命があったときに、次のルールで勝ちになるのは誰なのか。
歴史を後から振り返ればはっきりと誰から誰に「強さ」が移ったのかは分かりますが、それを当事者として予測することは極めて困難です。
しかし、一つだけ分かっていることがあります。
それは、新たなルールに書き換わるタイミングでは、それまで一番優位なポジションにいたものが引き摺り下ろされるということ。
ここだけは常に変わらない。
であれば、革命が起こっていると感じる社会においては、そのポジションに自分がいないことが、次のルールの中で勝ち残るための有効な戦略になってきます。
現在は農業革命、産業革命に次ぐ、IT革命という第三の革命が起こっているといわれていますが、新しいルールの中では、どういった生き残って、どういった人が衰退していくのか。
さきほども書いたように、勝ち残る側を予想することはできませんが、衰退していく側を予想することは可能です。
つまり、新たなルールが引かれたときにできたシステムで、現在構造的な優位性を持っているものを探せばいいわけです。
僕は日本において新たなルールが引かれたのは、終戦のときだと思っています。
そして、一定のシステムが完成したのが高度経済成長のころ。
ここまでの期間で作られたシステムのうち、明らかに肥大化したシステムが、IT革命によって一番を受けることになるはずです。
で、僕の頭に真っ先に思いつくのが、年功序列と終身雇用という2つの制度です。
30年の住宅ローンにしろ、奨学金にしろ、これらのシステムが前提となっているからこそ、当たり前のように僕たちは受け入れていますが、もし「一度就職さえすれば定年まで安泰」という前提がくずれたらどうでしょうか。
恐らく、何年もかけてお金を払い続けるなんていう「リスキー」なこと、なかなか選べなくなるように思います。
しかし、普段の生活で僕たちはそんなこと意識もしません。
それくらい年功序列と終身雇用は今の社会の底のほうに根付いているということです。
だからこそ、ルールが変わったときに真っ先に崩れる可能性が高い。
この十年を振り返って、明らかに社会のシステムは変化しているように思います。
始めは生活の一部分にしか影響がなかったものが、やがて仕事の仕方に影響を与えるようになりました。
パソコンの普及なんてその象徴です。
SNSが普及すると、僕たちの友達関係のあり方に影響を与え始めました。
そしてSNSで誰とでもつながれるようになったことや、ウェブを通じて情報発信ができるようになったこと。
あるいはクラウドファンディングなどができたことで、「有能な人」はいくらでも仕事の可能性が広がっています。
僕は肌感覚で、とりわけこの数年ITによって外堀が埋められていっているように感じます。
現在のルールの中でうまく立ち振舞って(そうしないとそもそも生活できないので)、かつ新たなルールに移行したときに適応できるポジション取りをしておく。
今の20~30代くらいの僕たちは、かなり面倒な、裏返せば面白い立ちいちにあるように思います。
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就活生はネクタイやスーツの色にこだわるくらいならシャツのアイロンを気にした方がいい
「やっぱり喋らな分からんのですよ」
「鋭い質問がくると名前は覚えてないけどやっぱり目に止まる」
「面接官に質問して、それをパクって使えばいい」
「ネクタイやスーツの色とかだったら、まだシャツにアイロンがかかっているかの方が見る」
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人事が思わず読みたくなるESの書き方⑤話ベタはONE PIECEのあらすじを説明できない
自己PRをする上で、自分の話をうまく伝えられるかどうかが非常に重要になってきます。
たとえどんなにすごいエピソードを持っていたとしても、それの伝え方が悪ければ、十分に相手に理解してもらえないからです。
自分の言いたいことを50%の精度でしか伝えられない人は、仮に90点の経験をしていたとしても、相手に伝わるのは45点ぶんです。
逆に50点分の経験しかしていない人でも、100%自分の言いたいことを伝えることができる人の場合、相手に伝わる情報量としては50点となり、90点の経験をしている人を結果として上回ることができるのです。
一般にコミュニケーション能力が高いといわれる人はここに属します。
自分では凄いと思っているのに一次選考の段階で落ちてしまうとか、自分ではしっかり言いたいことが言えたと思っているのになぜか試験管に刺さらないということにこころあたりがある人は、たぶんここで躓いています。
伝え方で重要なものは「顧客視点」と「要約力」です。
顧客視点とは、自分が何を話したいかではなく、相手が何を求めているのかを考える能力のこと。
こちらはこれまでの内容でずっと書いてきたので今回は置いておきます。
今回のメインは後者の要約力です。
顧客視点が身についており、相手が何を聞きたいのかが分かっても、その内容を伝えるときに、適切な情報を適切な角度から、適切な長さで話すことができなければ、相手に伝わりません。
この、「適切さ」を意識する力のことを、僕は要約力と呼んでいます。
たとえば、ワンピースをざっくり要約して語って欲しいといわれたとき、皆さんならどういう切り口で話すでしょうか。
僕は、この話し初めの方法で、その人に要約力があるかないかは大体見当がつくと思っています。
要約が苦手な人は、前から時系列で話してしまうのです。
ワンピースの面白さを教えてよって言われて、シャンクス(主人公ルフィが幼少期に影響を受けた海賊)の話から説明を始める人は、たぶん要約が苦手(笑)
確かにルフィとシャンクスの出会いは感動するシーンではあるのですが、話の筋ではありません。
要約とはそれを聞いて全体像がつかめるもののこと。
ワンピースは、現時点で80巻以上出ています。
お話の数も2016年4月23日現在で800話以上。
それを、一話のシャンクスとの出会いから話したら、膨大な分量になってしまいます。
要約である以上、自分の好きなシーンや感動する場面でなく、あくまで話の筋を意識しなければいけないのです。
こうしたことを踏まえて僕がざっくりワンピースの内容を説明するとしたら、話し始めはおそらく「主人公のルフィと言う少年が、冒険を通して仲間を集め、海賊王を目指すお話」と言います。
ゾロやサンジ、チョッパーやナミといった仲間の名前は一切無し。
ワンピースという幻の大秘宝の名前もゴールド・ロジャーという大海賊も説明しません。
ここから文字制限に応じて少しずつ詳しい説明を加えていきますが、それでもルフィ以外の固有名詞が出てくるのはしばらくたってからでしょう。
話の筋を追う練習をするには、いったん時系列に書き出すことが重要です。
マンガの場合はそのまま時系列になっているので構いませんが、エントリーシートの場合、そもそも「原本」がないため、いきなり筋を追うなんてできません。
いったん、説明したいことを全て時系列でノートに書き出してみてください。
全然書けないという人は、自己PRを録音してそれを書き起こすのがいいでしょう。
一番効果的なのは、面接をこっそりボイスレコーダーで録音すること。
実際に面接官と話すとき、自分がどのような順番で話しているのかがわかるためお勧めです。
また、声のトーンやどのような質問にどう返したかということも客観視することもできます。
書き出すなり録音するなりして、自分の話を時系列に並べることができたら、そこから、全体像を説明するために欠かせない筋を追っていきます。
それを元に情報を並べ直す。
このような手順で一度自己PRを「編集」することで、冗長で伝わりにくい文章が、伝わりやすい、しっかりとようやくされた文章になるわけです。
要約力に自信がないという人は、是非試してみてください。
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