新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



「先生に頼る」と「先生に甘える」事の違い

勉強をする際に「甘える」ことと「頼ること」は明確に区別する必要があると思います。
「頼る」とは、自分が何が苦手なのか、どうなりたいのかを明確にした上で相手に歩み寄る、いわば「能動的な依存」です。
それに対して「甘える」は、自立せず全てを相手に求めること。
頼ることが能動的依存ならば、甘えることは受動的依存と呼べると思います。

この二つの区別をつけることは、学習の仕方を身につける上で非常に大切になってきます。
そこに主体性があるかないかで、成長カーブに開きが出てくるだけでなく、受験が終わってからのあらゆる「学習」に対する姿勢にも差がでてくるから。

勉強を始めたばかりのころは、少しでもわからないことがあればすぐに人に尋ねる事はとても大切です。
しかし勉強が軌道に乗り始めたら、どこかの段階で1から10まで参考書や先生にたよる勉強方法から巣立ちをしなければなりません。
なぜなら全てを周りに頼るということは頭を使わないということだから。

1から10まで先生に聞いたり参考書を丸暗記しようとするのは、勉強した気になれても「なぜそうなるのか?」という事を考えていないという点で、全く頭を使っていないといえます。
自分の頭で考えずに言われたことを鵜呑みにする習慣がついてしまうと、既出の問題は解けても、初めて出会った問題はいつまで経っても解けません。

もう一つフレームを広げると、全てを何かに頼っていては、いざ1人で何かを解決しなければならないときにどうすればいいのか分からない人間になってしまいます。
独学は非常にリスクがある上に効率が悪い場合がほとんどなので、効率化のために参考書や先生を利用することはとてもいいことだと思います。
しかしあくまで「効率化」を目的としているのであって、方針や課題は予め自分の中で明確にしていなければなりません。
この辺の違いがわかっているか否かって、とても大切。

受験勉強に慣れてきて、しっかりも熱心な人ほど、真剣だからこそ「甘え」に傾きがちです。
全てを任せる受動的依存ではなく、しっかりと自分には何が必要か、何が足りないから周りを頼るのかを考えた上の「能動的依存」関係を参考書や先生と築く事を心がけて見ることが必要だと思います。