新・薄口コラム(@Nuts_aki)

こっちが本物(笑)アメブロでやっている薄口コラムから本格移行します。



2019-01-01から1年間の記事一覧

公私の境と、人といられない理由。

僕は基本的に24時間人といられないタイプで、人と旅行に行っても、必ず泊まる部屋は別にするし、うちに泊まる場合は自分が近くのネカフェに行ったりします。 その人との間柄がどうであってもそう。 24時間のうちに「自分だけの時間」が無ければ息が詰まって…

「コンセプトの作り方」の身につけ方

ここ最近、僕の個人的な仕事でも、周りの人と話す中でも、「コンセプト」について考える機会が多くありました。 コンセプトを掘り下げる力ってどうやって身につけるのだろう? そんなことを考えている中で、1つの切り口が見つかったきがするので、備忘録が…

アイコンとしてのYouTuber、メーカーとしてのYouTuber

10歳の男の子が「学校に行かなくていい」というメッセージを引っさげてYouTubeに登場して、ここ数日話題になっています。 僕は10歳の子がYouTuberになることはとても面白いことだと思いますし、学校が嫌ならば行かなくていいと思っているので、全くその行動…

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV6〜「マウントおじさん」の捌き方〜

ある日僕はマウントおじさんに出会った 「いやっ、それは違う!」 「お前は若いから何もわかっていない!」 「だまって俺の話を最後まで聞け!」 明らかにこちらが年下だと思った瞬間に、横柄なタメ口で、威圧的な態度をとってくるような人って見かけたこと…

Mr,Children「HERO」考察~守るものを持った大人にとってのヒーロー像とは何か?~

昔聞いた曲を改めて聞いてみると、大人になって初めて意味が分かる曲があります。僕にとってミスチルの『HERO』はその代表でした。小さい頃、母が運転する車の中で何気無く聞いていたこの曲に出てくる「君だけのヒーローになりたい」という歌詞(言い回しは…

一青窈「ハナミズキ」考察〜ハナミズキに込められた願いと見守る人の思いを読み解く〜

-君と好きな人が百年続きますように- サビのこのフレーズが印象的な一青窈さんの『ハナミズキ』。 この曲を聞くと、「子を見守る母」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 僕もまさにそういう歌だと思って聞いていました。 しかしこの解釈だと、な…

斉藤和義「やさしくなりたい」考察〜具体描写と心情描写から登場人物のキャラを探る〜

ちょうど昨日、友人と話していた時に、内田樹さんの『街場の平成論』を踏まえて、ストレートに感情が描かれた曲VS感情が直接は描かれない曲みたいな話をしていました。 そんな話の中で僕が思い出したのが、斉藤和義さんの『やさしくなりたい』です。 この曲…

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV5〜太鼓持ちの基本スキル4つの「太鼓」を習得する〜

すっかり書き途中になってしまっていた「超攻撃的太鼓持ちの達人」シリーズ。 ちょうど今日友人たちと話している中でこの話が出てきたので続きをまとめたいと思います。 LV5からは実践編になります。 太鼓持ちというと、パッと浮かぶのは心にもないおべっか…

メンヘラとワーカホリックと、4月に鬱になる理由

僕のお気に入りの本の一冊に、山竹伸二さんの『「認められたい」の正体』があります。 (多分このブログで「他にネタはないのか!」って言われるくらいに引用している本です 笑) 人の認められたいを満たすには周囲からの承認が不可欠なのですが、本書では①親…

自家発電型の社交性と充電型の社交性

仕事柄、僕の周りには社交的なタイプが多く存在します。人に会う時はいつもニコニコして、相手を思いやり、率先して場の空気作りを行う。こういう人は傍からみれば人くくりに「社交的なタイプ」にカテゴライズされると思うのですが、僕が見ている限り、その…

米津玄師「Lemon」考察~Lemonの見立ての真意を解く~

レモン哀歌とLemon そんなにもあなたはレモンを待つてゐた かなしく白くあかるい死の床で 私の手からとつた一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱつとあなたの意識を正常にし…

「アナ雪嫌い」を言語化してみた

僕は「アナ雪」が嫌いです。 というか、正確には「アナと雪の女王」のメッセージに共感している人が嫌いです(笑) なんていうか、「アナと雪の女王」に出てくる「ありのままで」というメッセージを、勝手な解釈で受け取っているような感じがしてならないので…

有縁社会の縛りと無縁社会の秩序

「素顔同盟」の主人公はどうなったのか? 「......きみたちも現在,義務として仮面を着用しているわけだが,不便を感じたことがあっただろうか。考えてもみなさい。もし,きみたちが仮面をはずし,喜怒哀楽をそのまま表したりしたら......。この世は大混乱に…

続・カリスマは、近しい人を不幸にする

以前、「カリスマは、近しい人を不幸にする」というブログを書いて(カリスマは、近しい人を不幸にする。 - 新・薄口コラム)、そこそこのアクセスを頂いていたのですが、それから読んできた本や出会ってきた人々を見ている中で、もう少しバリエーションがある…

強いメンタル作りの前に大事な弱ったメンタルの救い方

強いメンタルを作る前にしなきゃいけないこと 季節が原因なのか人の移動が多いことが原因なのかは分かりませんが、毎年この時期になると、メンタルが弱っている人が増えるような気がします。かくいう僕もこの時期は気持ちが落ちていることが多かったりするわ…

1万時間の法則と作ることが「気づき」を深くする

何でも1万時間くらいかけたら100人に1人くらいの実力になれるという「1万時間」の法則があります。 僕は塾の先生を始めて、なんだかんだ予習や業務をいれず、授業をしてきた時間だけの通算で1万時間をとうに超えているわけですが、やっぱりそこそこ見えてく…

物語を「物語る」ことば

「待つことも 恋でした くるり かざぐるま」 一青窈さんの『かざぐるま』の一節です。 この曲は藤沢周平さんの『蝉しぐれ』を映画化した時の主題歌なのですが、僕は冒頭に引いた一節が、これ以上の言葉はないというくらいに作品を表していると思っています。…

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV4~「離見の見」でキャラクターを強化する~

前回のエントリ( 超攻撃的太鼓持ちのすすめLV3~キャラクターを知りレバレッジをかける~ - 新・薄口コラム )で、非モテタイプが自分の言葉に熱量を持たせたいのなら、キャラを意識するのが大切というお話しを書きました。(そして、キャラの見つけ方は 超…

分節化された世界の間を歩いてみる

最近ジプシー音楽にハマっています。 といっても曲が好きというのではなく(曲は全く分かりません 笑)使っている音階に興味があるというイメージです。 ジプシー音楽にみられる、僕たちが普段聞き慣れた音階の間にある微分音が非常に面白いなあと思うのです。…

検索以外の検索手段が自分を自分「らしく」する

たとえばご飯を食べたいと思ってお店を探すとき、みなさんは何を使いますか? たとえばちょっと遊びに出かけようと思ったとき、みなさんは何で調べますか? 恐らくほとんどの人がとりあえずGoogleで検索(最近だとインスタで検索)なのではないかと思います。 …

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV3~キャラクターを知りレバレッジをかける~

カリスマの2類型~スーパーサイヤ人型VSレバレッジ型 以前僕は、周囲の人を惹きつける人を観察して「カリスマの研究」をしていたことがあるのですが、その際にカリスマにはスーパーサイヤ人型とレバレッジ型がいるということに気がつきました。スーパーサ…

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV2~熱のこもった言葉は帰納的に発見する~

言葉に熱意を乗せる方法を考えるにあたって、僕はまず自分が世界の主人公であると思い込める人を「リア充」、自分は世界の中心だと思い込めない人を「非モテ」という分類をしました。そして、「非モテ」タイプの人が苦手とする、自分の会話への熱の載せ方を…

ミスチル「未来」考察 後編〜「ヒッチハイク」の意味を考える〜

だいぶ(というか1年以上 笑)空いてしまったのですが、Mr.Childrenさんの『未来』の考察の続きを書いていきたいと思います。 Mr.Childrenの『未来』は、BUMP OF CHICKENの『乗車権』、ポルノグラフィティの『ハネウマライダー』と並ぶ、夢と生き様を描いた三…

超攻撃的太鼓持ちのすすめLV1〜言葉に感情を乗せるのが苦手な人への処方箋〜

「君の言葉は熱量が伝わらない。」 「君の言葉は熱量が伝わらない。」 学生時代にそんな風に指摘されたことがありました。 それが僕にとってなかなかのコンプレックになっていて、それ以来僕にとって「感情が乗った言葉」っていうのんは大きな関心事になって…

僕のアイデアの出し方と「らしいアイデア」の作り方

元来の何にでも首をつっこみたくなる性分が高じて、(ありがたいことに)企画会議やらネタ出しが必要な場に呼んでいただけることが多くあります。先週はジャグリングの大会のネタ作り、塾の広報戦略、ロボット教材の開発みたいな感じ…笑久しぶりにほぼ一週間…

珍走団がよくて、ダサい族がダメな理由

朝起きたらふと頭に浮かんでいた「珍走団」という名前。 確か2チャンネルで生まれた暴走族を指す呼び名だったと思います。 これとは別に、10年前くらいに沖縄の宜野湾署が暴走族を撃退するためにつけた「ダサい族」という名前。 「珍走団」はなるほど!って…

BUMP OF CHICKEN『ロストマン』考察~現実を知って尚夢を追いかける男の物語~

基本的にひとアーティスト1作品にしようと思っていたのですが、ついつい『宇宙飛行士への手紙』、『乗車権』に続いて3作品目に手をつけてしまったBUMP OF CHICKEN。 そのくらいに好きだったりします。 藤原さんの書く歌詞が、時に物語的で頭の中に鮮明に絵が…